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第7回入園式

 花曇りの天気でしたが、第7回入園式を無事楽しく終えることができました。新しい子ども達の入園をお祝いするかのように、園庭のりんごの花がきれいな薄ピンク色の花を咲かせてくれました。入園式に参加してくださったのは9組12名のお子さんですが、ご両親やきょうだい児も来てくれたので、賑やかな式になりました。


 あまり細かい打ち合わせもしていないのですが、それぞれの先生たちの経験のおかげで、その場に合わせた楽しく温かい言葉で式が進んでいきました。挨拶の言葉を言う時に、りんごの花がきれいに咲いてくれたので、7年前『りんごの花保育園』という名前にしようと思ったことを思い出しました。


 「はじめまして」の方々もいらっしゃったので、なぜりんごの花保育園と名付けたのかお話しようと思ったのですが、長くなりそうだったので止めておきました。17年前、勤めていた法人の保育園が公立保育所を民間委託した時に、園長になってその園に赴任するように仰せつかりました。まだまだ民間委託のはしりの時で、保護者の方からいろいろキツイことを言われました。


 心が折れそうになった時、園の門のところにりんごの樹を植え、りんごの実が実るまでは頑張ろうと誓いました。翌年の春からりんごの樹は美しい花を咲かせてくれるようになりました。毎朝門を通るたびに、「がんばって!」とりんごの花が励ましてくれているように思えました。初めてりんごの実をつけてくれた時の感動を今でも思い出します。


 子ども達も、先生たちもそのりんごの樹をとても大事にしてくれたので、年によっては50個以上の実がなることもありました。おいしいふじ(品種)だったので、みんなで収穫して食べました。念願の福岡市で保育園を設立する許可が下りた時、あの時の苦しい思いを支えてくれたりんごの花を保育園の名前にしようと思いました。


 開園した時に狭い園庭に、りんごの樹を植えました。あまり大きな樹になってもいけないので、姫りんごにしました。でも、思った以上に大きくなっています。りんごの花保育園の子ども達もこのりんごの樹をとても大事にしてくれて、毎年7~10個の姫りんごをみんなで分けて食べています。先日、卒園児のHくんが「このりんご、おいしいよね。みんなで食べたよね。また、食べたいな」と言ってくれました。また一緒に食べれると嬉しいです。


 りんごの花保育園には、こんなささやかな温かい物語があります。新しく入園された方も、どうぞ一緒にその物語の続きを紡いでください。よろしくお願いいたします。

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