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慣らし保育(慣れ保育)がない保育園

 先日も書きましたが、今年度転勤するご家庭が4組、5人の子どもたちがお引越しをします。とても寂しいです。転勤なんて、本当に必要でしょうか?ほとんど企業で働いたことがないので、意義がわかりません。


 単身赴任で別々に暮らすことになったご家庭もあります。まだ子どもたちが小さいのに、大好きなお父さんと離れて暮らすなんてかわいそうです。テレワークで仕事ができることが実証されているのに、本当に転勤は必要ですか?


 転園する子のお母さんが、先週新しい保育園に、「慣らし保育はどのくらいですか?」と尋ねたら、「うちの園は慣らし保育はありません。」と言われたそうです。慣らし保育(慣れ保育)は、初めて集団生活に入る子どもたちが徐々に慣れていくようにどの園でも行われていると思っていたので驚きました。


 りんごの花保育園でも、未満児は2週間、以上児は1週間を目安に慣らし保育をお願いしています。子どもたちが、初めての場所で、見知らぬ人と一緒に過ごすことがどんなに不安か想像すると、慣らし保育は必要ではないでしょうか?


 慣れるまで、半年近く泣いて過ごす子もいます。まったく泣かない子は、10人のうち一人くらいでしょうか。データをとったわけではないのですが、感覚的にはそんな感じです。泣かない子も、他の子が泣いていると、つられて泣いてしまうこともあります。


 それでも、だんだん周りが見れるようになり、玩具を触ったり、お茶を少し飲んでくれたりします。その少しずつの変化を注意深く見守りながら、ここは安心できる場所で、私に甘えてほしいという気持ちを伝えていきます。


 慣らし保育がない保育園では、子ども達は一日、一週間、慣れるまでどう過ごしているのでしょうか?慣らし保育がなければ、保護者の方の負担も減るでしょうが、一日中泣いて、ごはんも食べられず、寝ることができなくても病気をしないのでしょうか?


 慣らし保育をしないという保育をしたことがなく、そんなノウハウを持っていないので、本当にどうして過ごしているのか、どのように慣れていくのか、とても気になります。子どもは柔軟性、応答性、適応性が優れているので、そんなに心配しなくても大丈夫ということでしょうか?


 初めて保護者の方と離れて不安で泣き続ける子どもたちをずっと見てきたので、慣らし保育をしないなんて考えたこともなかったのですが、保護者の方の就労を守るために、選択肢の一つとして考えなくてはいけないのでしょうね。


 いたずらに慣れ保育の期間を延ばすことがないように、でもどの子も病気をせずに、保育園が安心できる場所だと思ってもらえるような慣らし保育(慣れ保育)にしたいと思います。

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