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広がる

 2回目の絵画教室がありました。5歳児を2グループに分けたので、後半グループの子ども達はワクワクしてこの日を待っていたようです。日本画の先生は、アシスタントに小学校5年生の息子さんを連れて来られました。重い荷物はサッと持ち、絵具がバラバラになったらきれいに並べるなど、よく気がついてしっかり動いている姿から日頃の親子関係が見えるようでした。「育てたように子は育つ」のですね。


 子どもたちは、(マリンワールド)のペンギンの塗り絵を時間をたっぷりかけて楽しみ、それぞれ違った素敵な作品が出来上がりました。日本画の絵の具の持ち味を十分に堪能したようです。


 絵画教室が終わった後、先生が「みんな伸び伸び遊んでいるので、集中力がすごいですね。1時間半も集中できるなんて、本当にびっくりしました。」と子どもたちのことをたくさん褒めてくださいました。伸び伸び遊んでいるから集中力がすごい・・・と判断される先生もすごいと思います。いつも遊んでばかりだと、集中力や理解力はどうなの?と考える人が多いのではないでしょうか?伸び伸び遊んでいるから集中力が高まることを、ごくごく自然に認められる先生の本質を見る目にも驚かされました。


 「今からは上を目指すのではなく、横に広がっていく時代だと思うんですよね。上を目指せば、それに乗れる人は少数だけど、横だとどこまでも広がっていきますよね。これからはそんな時代になると思うんです。」と言われた先生の言葉が心に残りました。私なりの解釈ですが、みんなが上を目指すと、順位が生まれ、苦しくなります。でも、それぞれが好きなことを広げていけば、好きなことをどこまでもできますね。そうなれば、みんながもっと楽しく心にゆとりを持って生きることができるような気がします。そんな考え方をされる先生に出会えてよかったです。


 どれだけ準備が大変かわかるので、次回の話はどうかな?と思いながら、お尋ねすると、「え?本当ですか?私の方がとっても楽しくて、またやれるなんて嬉しい!」と仰ってくださいました。


 新しい経験ができて、子ども達も本当に楽しそうでした。世界が大きく広がる時期の5歳児にこんな経験をする機会を作ってくださった保護者のSさんにも感謝です。次回は11月・・・少し先になりますが、夏を乗り越えた子ども達の表現力がまた伸びていると思います。

 
 
 

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