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『担当制』次のステージへ

 りんごの花保育園の未満児クラスは『担当制』で保育をしています。以前もブログに書きましたが、『 担当制』とは、食事・排泄・着脱など、主に育児において同じ保育士が関わるという保育の方法です。


 同じ保育士が関わることで、子どもは安心、安定します。保育士側からすると、子どもの性格や気持ちを理解しやすく、一人一人の子どもに応じた関わり方ができます。発達の道筋もよくわかるので、適切な援助ができるのも『担当制』のいいところです。


 乳幼児期に特定の人と愛着関係を築くと、その後の人生において自分を信じ、人を信頼する気持ちが育ちやすいと言われているので、『担当制』で保育する意義は大きいと思います。


 『担当制』の目的は、子どもの成長・発達のためですが、時々振り返ることが必要です。『担当制』が子どものためになっているか、もう少し言えば、『担当制』をすることが目的になっていないかということです。


 子どもは日々成長しているのに、1年間ずっと同じ関わり方をしていないか、子どもの自立を妨げてはいないかという視点を持つことが必要です。


 保育の目的は、自立だと思っています。自分で自分のことができるようになること、自分で考えて行動しようとすること、そしてそれが自信となり、さらに視野や活動を広げ、子どもが自分の人生の主役となっていくよう支えるのが私達の役割だと思います。


 子どもは依存と自立を繰り返しながら成長していきます。自分でできるようになり、自信をつけながらも、時々不安になった時に安心できる人に甘えながら、エネルギーを蓄え、また次の壁を乗り越えようと活動を広げていきます。


 『担当制』において、保育士は、少しずつ担当する子どもから手を離しながら、不安になった時に甘えられる人になってほしいと思います。


 明日から11月。先生達とこれまでの保育を振り返り、次のステージを目指して歩みを進めていきたいと思います。


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