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アサーション

 アサーションという言葉を聞く機会が多くなりました。アサーションとは、相手の気持ちを尊重しながら適切に自己主張を行うコミュニケーションスキルで、その根本には誰もが対等な人権を持っているという意識があります。


 先日の研修会でも、アサーションが取り上げられていました。時間がなかったので講義中に話を聞くことはできなかったのですが、パーポイントの資料に、「注文した料理と違った料理が出て来た時」の事例が取り上げられていました。


 「怒って、店員を呼んで、必要以上に大きな声で注文した料理を出せ」と言えば、思い通りになるかもしれませんが、後味が悪く、周りの人達からは敬遠されてしまいます。


 「仕方ない」と店員には何も言わずに注文したものではないものを食べると、その場はうまく収まったとしても、本当は注文した料理が食べたかったのにと不満が残り、怒りが蓄積するかもしれません。


 アサーション的対応は、「注文とは違うということを伝え、要求を丁寧かつはっきりと頼み、対応してもらい、対応してもらったら蒸し返さないようにする。」で、そうすれば、満足感や自分の要求を聞いてもらえた感謝の気持ちが湧いて来て、対応してくれた相手にも気持ちがいい対応ができます。


 自分さえ我慢すればうまくいくという日本人的発想は、怒りや抑うつに繋がるかもしれません。相手を尊重しながら、自分の意見を伝えることができれば、お互いに納得できるのではないかと思います。


 注文したものと違うものが出された時、自分はどんな対応を取るかな?と考えてみました。余程いやでなければ、我慢して受け入れるでしょう。でも我慢したそのストレスは、相手やそのお店に対する不満として残るような気がします。


 誰もが自分を尊重してほしいと思っていますが、同じくらいに相手を尊重することができているでしょうか?その差が様々なトラブルや心のすれ違いになるのでしょう。相手も自分も尊重するアサーション的コミュニケーションが増えれば、もっと誰もが幸せになれますね。

 
 
 

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