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抱っこして

 

 昨日、娘からのLINEを見て少し心が痛みました。5歳児の孫が幼稚園から借りて来た絵本は『ねえ、だっこして』。そして、「このネコちゃんがH(自分の名前)なの。」と言ったそうです。娘は、『A(弟)ちゃんばっかり!』と言われるよりグサッと来たとLINEして来ました。

 

 赤ちゃんが誕生して、それまで可愛がられていたネコは、お母さんのお膝を赤ちゃんに譲ってあげます。でも、ホントはとても寂しくて、お母さんに抱っこされたいと思っているネコの気持ちが痛いくらい伝わってきます。


 ~だけど だけどさ わたしまってるから あとででいいから 

  ねえおかあさん おかあさん ときどきわたしも だっこして~


 絵本の中の言葉を読んだ時、切なくなりました。たくさん、たくさん我慢していたんだねって思いました。きようだいが生まれた子は誰でも通る道ですが、子どもにとっては何の責任もないのに訪れる危機です。赤ちゃん返りしたり、口答えしたり、癇癪を起こしてしまうのも当たり前です。


 私は、妹と1歳8ヶ月しか離れていないので、妹が生まれた時に味わった不条理を今でも忘れていません。納得いかないままにお姉さんになったあの時の気持ちを今でも思い出すことができます。この年になっても・・・。


 お母さんに甘えたい、抱っこされたいと言われたら、ほんの少しでもいいので甘えさせてあげてほしい、抱っこをしてあげてほしいと思います。「もういいでしょ」「お兄さん(お姉さん)でしょ」と言わないでくださいね。「もういいよ」「もうお兄さん(お姉さん)だから」と子どもが言うまでは・・・。


 


 

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