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発達障害への理解

昨日の話の続きになりますが、もう少し伝えたいことがあります。発達障害には、知的障害、限局性学習症、注意欠如・多動症、自閉スペクトラム症がありますが、この診断基準は、アメリカ精神医学会の診断基準DSM-5を受けて定期的に改訂されます。高機能自閉症、アスペルガーと下位分類されずに、自閉スペクトラム(濃淡)症と呼ばれるようになったのもアメリカ精神医学会の改訂を受けてです。


 知的な遅れがない場合、誤解を受けやすく、親も子も周りの評価で傷ついていることが多く、自己肯定感が育ちにくいと言われています。努力してもできないことに傷つき、二次障害を引き起こすこともあります。特に注意欠如多動症の子は、何度も同じ注意を受け続け、自己肯定感が低下した結果、人の気持ちをわざと踏み躙るような行為に及んだり、さらにエスカレートすると、非行や犯罪に到ってしまうこともあるようです。少年院などで刑に服している青少年の2割は発達障害があるとも言われています。小さい時からの適切な支援がいかに大事かを社会全体で共有することがとても重要だと思います。

 トム・クルーズはディスレクシア(読み障害)で、坂本龍馬やエジソンなど偉大な功績を残した人の中には、発達障害ではなかったかと言われている人もいます。それだけ発達に凸凹があり、そのエネルギーをどこに振り向けるかでその人自身の人生も社会も大きな影響を受けるということだと思います。


 保育園では、発達に凸凹がある子ども達の特性を理解し、その子が自分を好きになり、そして友達を好きになれるよう適切な支援をするのが私達の役割だと思っています。

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