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許せない性的虐待

 昨日の研修会で聞いた話がショックで、ずっと考えたり、ため息をついたり、行き場のない怒りを感じています。いじめが原因で亡くなってしまった子、その親の苦しみ、悲しさ、悔しさを思うといたたまれない気持ちになります。


 研修会の児童虐待の話でも、さらに心が苦しくなりました。これまであまり聞いたことがなかった性的虐待を受けた子ども達の話です。児童相談所が受けた児童虐待の相談件数は、調査開始の平成2年度1,101件から、令和3年度はその200倍近い207,659件になり、この30年間に急増しています。


 相談件数の増加は、児童虐待への関心や認識が広がったこともその要因ですが、子育てがさらに難しくなっていることの表れのようにも感じます。人が人を育てるのは、紆余曲折の繰り返しなので当然と言えば当然なのですが・・・。サポートが足りないのです。


 児童虐待は、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト(育児放棄)、性的虐待と4つに定義(最近は面前DVも虐待となっています)されていますが、調査開始から性的虐待は、全体の3%で、専門家の方は『3%の怪』と言われていました。性的虐待は、被害者が訴えることができないので、数字には表れていないのではないか、これは氷山の一角では?という話を聞いて、ゾッとしたことを思い出します。


 昨日の安永先生は、小学校の子ども達にも話をされるそうです。安永先生の話を聞いた後、小学5年生の女児が感想文で、「幽体離脱ができるんだよ」と書いていたのを見て、防衛本能だということに気づき、面接をすると、実父に5歳の時からずっと性的虐待を受けていたことがわかったそうです。


 最低最悪の父親です。犯罪です!なんでそんなひどいことができるのですか?そんな実例をたくさん聞いて、どうしようもない気持ちになりました。日本は性教育はしない方針ですが、そのために正しい知識を知ることができずに、被害者になったり加害者になったりしている、小学校ではもう遅い、幼児期から(その年齢の子ども達に合わせて)始めることが必要だと言われる先生の言葉が重たくのしかかっています。今、目の前にいるかわいい子ども達の心と体を守るために、私たちにできることは何でしょうか?

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