- Aug 31, 2021
ソニー幼児教育支援プログラム
今年度始めた異年齢児グループ活動『キラキラデー』のこれまでの活動内容をまとめて、ソニー幼児教育支援プログラムの論文募集に応募しました。 「科学する心を育てる」をメインテーマに、2002年から応募論文が募集されています。「科学する心を育てる」というこのフレーズが、とても心に響きます。何かができる、わかるようになるではなく、もっと大きな視点で子どもの力を引き出そうとするところがいいですね。 「科学する心」をどのように捉えるか、まずはここがポイントになっています。りんごの花保育園では、「科学する心」は子どもがおもしろい、不思議だな、もっと調べてみたい、もっとわかるようになりたいという気持ちから出発するのだろうと捉えています。 おもしろい、不思議だな・・・という気持ちが生まれ、その先に行くにはどのような活動、環境、人との関わり(友達・保育者・保護者の方・地域の方)が必要なのかについて考察を進めていきました。まず、子どもの興味から始めること、子ども達の意見を聞くこと、みんなで話し合うことを大切に、活動を続けています。 その結果、『米』をテーマにしたキンキラ
- Aug 30, 2021
手書き
先日、保育者養成校のN大学の学生から、「『手書きで連絡ノートを書く』ことが子育て支援にどのように役立つかを知りたいのでアンケートに協力してほしい」という依頼がありました。りんごの花保育園のホームページとこのブログを読んでくれたそうで、全ての子育てをする人に保育園をという日の書き込みに目を留めてくれたようです。 今までどこにも育児日記を手書きで書いていると報せたことがないと思うので、きっとホームページやブログの内容から、子育て支援に力を入れているのだから、育児日記も手書きなのではと思ってくれたのだと思います。 10年位前(?)から、保育園にはICT化の補助金が出ているので、補助金を活用したアプリや育児日記や連絡ノートをラインやメールでできるようなシステムを取り入れている保育園も増えてきました。業務省略化に役立つので、先生たちの負担が減っていいところもあるのだろうと思いますが、やっぱり連絡帳や育児日記は手書きに拘りたいと思っています。 何が違うかと訊かれると、少々困ってしまいますが、やっぱり手書きには書いている人の人柄が出るように思うからです。読んで
- Aug 29, 2021
思うようにはいかない
先日、福岡市は、11月より糸島市の待機児童を受け入れることにしたという新聞報道がされました。報道の翌日、糸島市に引越しをしたお子さんの保護者の方からその件で問い合わせがあり、私ももう一度りんごの花保育園に戻って来てくれるのではと、すぐに西区役所の担当部署に電話をしました。 結果、今回の広域入所は、糸島市と隣接する西区の西部地域(?)にある保育園だけが対象で、他の西区の保育園での受け入れはできないということでした。がっかりです。 糸島市に引越ししたものの、受け入れ先の保育園がなく、とても困っている人がたくさんいます。同じ西区なのに、なぜ受け入れができないのでしょうか。納得できずにいます。行政の壁は高いです。 糸島市は県外からもたくさんの方が移住されている人気の土地なので、もうしばらく待機児童は増え続けるでしょう。でもそれも時間の問題です。これから少子化に向かい、保育園は園児の取り合いになるのかもしれません。待機児童対応で騒がしいのももう少しだと思います。そうなった時、保育園はどうやって生き残ればいいのでしょうか。 あの保育園だったら安心して預けられ
- Aug 28, 2021
キラキラデー報告
昨日のキラキラデーでは、3グループともステップアップした活動になりました。「米」がテーマのキンキラグループは、園で育てているバケツ稲と自分たちで田植えをした稲が大きく成長し、稲の穂に花が咲きましたが、大事な稲が鳥に食べられるかもしれないと知った子ども達は、案山子を作ることにしました。 保護者の方が小さくなった服や帽子を持って来てくださり、かわいい案山子が出来上がりました・・・と書くと簡単に出来上がったように思われそうですが、2本の竹を十字に組み合わせて紐で固定し、頭と体を緩衝材で作ったり、試行錯誤してようやく出来上がりました。園を見守ってくれているように、今は門にくくりつけられています。名前は、「ブンブンくん」と「みかんちゃん」です。お米を守るために、田植えをした田んぼに持っていく予定ですが、やっとできた案山子と別れるのが悲しいようで、子ども達は、「保育園に置いておきたい。」と話していたそうです。 「虫」がテーマの虫グループは、アリを3回捕まえて、やっとアリの巣キットに巣ができてきたので、アリの巣をトレーシングペーパーに写して観察しました。「ここ
- Aug 27, 2021
2歳児の保育
保育の世界に入って36年目になりますが、子ども観が大きく変化したことを感じます。それを受けて当然ながら保育の内容や方法も変化しています。 昨日も書いたように、保育園に就職したころは、子どもに社会性を身につけさせることが一番の課題だったように思います。自分のことが自分でできるようになること、そして先生の指示に従うこと、集団の中で話を聞けるようになること・・・それはとても大事なことですが、一人一人の子どもに合わせて、子どもの思いに寄り添って・・・という視点が随分欠けていたように思います。 集団性や規律性を急ぐあまり、大人がコントロールすることが多くなり、結果、子どもは指示を受けないと動けなかったり、自分らしさを表現することを躊躇したり、集団から外れた子どもは良くない子というレッテルが貼られてしまいます。 保育の世界では、1・2歳児の保育がその後の保育の鍵になると言われます。1・2歳児の時に、どんな関わりをしてもらったかによって、3歳児以降の保育が変わるということです。これも昔は、3歳児クラスの子ども達がまとまらなかったら、〇〇先生が担任だったからね~