- Oct 31, 2021
育て急がず、信頼する
昨日職員勉強会で、先生達の子どもを見る目の温かさが、子どもの成長に大きな影響を与えることを書きました。 全国私立保育園連盟発行の保育通信10月号に乳幼児教育実践研究家の井桁容子先生が、「育て急がず、信頼する」というタイトルで書かれたコラムが、それに通じているように感じたのでご紹介します。 登園時に、1歳児の子どもがお家から持って来た絵本を保育室で読んでほしいとお母さんに言い、お母さんがそれを読んでいると、別の子がやって来て、それを取ろうとしてトラブルになります。 お互いの主張がぶつかり合うのですが、お母さんは保育者が対応している姿を何も言わず見守り、子ども同士の主張はぶつかりあったまま、保育者が似たような絵本を探しに行こうと誘ったエピソードです。 井桁先生は、読んだ人はなんともすっきりしないエピソードだと感じるのではないかと書かれていますが、どうでしょうか? 子どもがその時に体験している感情表現を大切にしつつ、周りの人や事柄に視野や思いを広げ、心のひだを増やして、柔軟な思考や感情表現を急ぐことなく、丁寧に育んでいくことが保育だと言われています。
- Oct 30, 2021
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3ヶ月振りに職員勉強会を行いました。久しぶりなので、新鮮な気持ちで参加しました。
今回の勉強会で、一番感じたのは、先生達の子どもたちを見る目の温かさです。
運動会を通して、子ども達の成長を記録し、考察を交えながら発表してくれました。こんなふうに良いところ、成長したところに先生達の視点があると、子ども達は、安心して自分に自信を持ち成長することができます。
自分への自信だけでなく、そんなふうに自分を見守ってくれる人に信頼感を持つこともできます。自他への信頼感は、乳幼児期の重要な発達課題です。
他児と比べることもなく、それぞれの成長を心から喜んでもらえるのは、子ども達にとって幸せなことですね。
運動会での子ども達の成長を喜び合いながら、次の課題も明確になりました。
危機管理についても話し合いました。中間市で起きた園バスの事故は、決して他人事ではないこと、子どもの置き去りは自園でも起こりうることを自覚して、一人一人が気づいたことを報告することを確認しました。
遊具で窒息、赤ちゃん用パンを喉に詰まらせて命が失われるなどの重大事故
- Oct 29, 2021
一時保育
10月から一時保育を始めました。一番最初の利用者は、私の孫です。すみません。大阪で暮らしている娘が里帰り出産のために、帰省しているのですが、預け先がありません。近くの園長先生に相談したところ、どの保育園でも一時保育をすることができることを教えてもらい、福岡市に尋ねて大丈夫と言われたので、一時保育を始めました。公私混同で申し訳ありません。 今回、娘が里帰り出産をすることになって、その大変さをしみじみと実感しています。自分のことにならないと、本当にわからないものです。これまで何度か「一時保育できますか?」と問い合わせがあったのに、よく調べずに、「すみません。していません。」と答えていたことを深く反省しています。 娘の夫は、今年6月福井に転勤になり、娘と孫は大阪で二人だけで生活していました。妊娠していることがわかっているのに、転勤を命じるなんて、企業は非情です。それも世間では当たり前のことなのでしょうね。 夫を頼ることができなくなったので、里帰り出産をすることになったのですが、私も一日働いているので、孫の世話をすることができません。近くに親類も、頼れる
- Oct 28, 2021
救えなかった命
3歳児の男の子が、母親の内縁の夫(同居人)に、長時間熱湯を浴びせられ、亡くなった事件は衝撃的でした。その子がどんなに痛くて、どんなに辛くて、どんなに悲しかったか考えると、心が潰れそうになります。今朝、実の母親も生まれた時から虐待をしていたという報道を聞きました。もう言葉がありません。どうすればよかったのでしょうか、何を変えればいいのでしょう。 何度もブログに書いていますが、児童虐待は年々増加し続けています。子どもは自分で訴えることができません。誰かが気づかなければ、今日もどこかで幼い命が亡くなってしまうかもしれないのです。 児童虐待の影にはDVが潜んでいることも多く、家族全体の問題でもあります。世間で注目された2018年3月に東京都目黒区で5歳の女の子が亡くなった事件も、2019年6月に札幌市で2歳の女児が亡くなった事件も、その裏に夫から妻へのDVがありました。全国私立保育園連盟が発行している保育通信10月号、ルポライター杉山春さんのDVの記事を紹介します。 長年DVに関わって来た臨床心理士で原宿カウンセリングセンター初代所長の信田さよ子さんは、
- Oct 27, 2021
願い
今日は、りんごの花保育園という組織にとって変化が起こった日でした。開園からずっと一緒にがんばってくれたS先生が病気療養のため、2カ月休職することになりました。精神的な柱がなくなり、先生たちも動揺し、子ども達にもその動揺が伝わった気がします。 2か月間不在されるのは、とても痛手ですが、今はとにかく体を大切にして戻ってきてほしいという思いでいっぱいです。明日は手術の予定です。手術の前日、S先生がどんな気持ちでいるか考えると心が痛いですが、手術の成功を心から祈っています。 S先生、みんなで待っています。大丈夫です、きっとうまくいきます。子ども達も私達もしばらく会えなくて寂しいですが、S先生がいない間も、仲良く遊んだり、ドキドキ活動したり、いろんなところに散歩に出掛けたりして、また一人一人が成長して、元気になったS先生との再会を楽しみにしています。 開園からずっと支えてくれた人がしばらくいなくなるのは不安で心細いですが、その分子ども達も、私達も強くなれると思います。今まで気づかなかったことに気づいたり、任せていたことを自分のこととして考えるようになると思