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手書き

 先日、保育者養成校のN大学の学生から、「『手書きで連絡ノートを書く』ことが子育て支援にどのように役立つかを知りたいのでアンケートに協力してほしい」という依頼がありました。りんごの花保育園のホームページとこのブログを読んでくれたそうで、全ての子育てをする人に保育園をという日の書き込みに目を留めてくれたようです。


 今までどこにも育児日記を手書きで書いていると報せたことがないと思うので、きっとホームページやブログの内容から、子育て支援に力を入れているのだから、育児日記も手書きなのではと思ってくれたのだと思います。


 10年位前(?)から、保育園にはICT化の補助金が出ているので、補助金を活用したアプリや育児日記や連絡ノートをラインやメールでできるようなシステムを取り入れている保育園も増えてきました。業務省略化に役立つので、先生たちの負担が減っていいところもあるのだろうと思いますが、やっぱり連絡帳や育児日記は手書きに拘りたいと思っています。


 何が違うかと訊かれると、少々困ってしまいますが、やっぱり手書きには書いている人の人柄が出るように思うからです。読んでくれる人の顔を思い浮かべながら、一文字一文字書いていくので、文字や行間から思いが伝わるのではないでしょうか。


 毎日交換する育児日記には、先生たちの子どもへの思いが溢れています。保護者の方からの書き込みも同じです。これがメールで送られてくると、なんて味気ない・・・と思ってしまうのはやはり古い考え方なのでしょうね。


 短大でレポートの課題を出すと、コピー&ペーストで貼り付けて提出する学生もいます。初めは気づかないのですが、何人か同じようなレポートを見つけるとがっかりします。育児日記や連絡ノートもコピー&ペーストになってもきっとわからないでしょうが、だんだん見る方も心を留めずに読み過ごしてしまうような気がします。


 養成校の大学生が、手書きの連絡帳や育児日記が子育て支援に役立つと考えてくれた視点を嬉しく思いました。子育ては人を育て、心を育てます。決して一人ではできない子育てを、一緒に支え合う人と、心を込めて一文字一文字書いていく手書きの育児日記や連絡帳にまだまだ拘り続けていきたいと思います。

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