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『慣れ保育』

 1歳児Aくんは、ご両親のお仕事の関係で、1週間で『慣れ保育』を終わらせてほしいと言われました。未満児は、2週間慣れ保育の時間があればと思うのですが、保護者の方の就労を保障するのも保育園の大事な役割なので、1週間で終わらせるための計画を立てました。


 1日目はAくんだけで1時間。2日目は2時間。そして3日目は給食まで、4日目からはお昼寝から起きたら電話をして迎えに来てもらうことにしました。


 1日目は、もちろん大泣きです。おじいちゃん、おばあちゃんが迎えに来てくれた時には、少し泣き止んでいたもののお家に帰って、爆睡したそうです(お母さんのお話です)。


 2日目は、もうお家の方と離されてしまうことがわかり、朝から大きな声で泣き、途中少し泣き止んだもののお迎えに来られたおじいちゃん、おばあちゃんの顔が見えた途端、飛びついて泣いたそうです。


 3日目、泣いているものの、外に出ると、自分で抱っこから降りて砂場で遊ぶことができました。その後、給食を食べるために、保育室に入ったのですが、泣いて全く食べてくれませんでした。お迎えに来てくれたおじいちゃん、おばあちゃんが食べさせてくださったところ、完食したそうです。


 4日目からはお昼寝までの予定だったのですが、泣いて食べない様子を見られたおじいちゃんとおばあちゃんが、もう少し慣れ保育の期間を長くしてもいいとおっしゃってくださいました。おじいちゃん、おばあちゃんがサポートしてくださるのは本当にありがたいですね。


 Aくんのように、サポートしてくれる方がいらっしゃればいいのですが、ご両親が遠く離れていたり、まだ働いていらっしゃるので、できないご家庭の方が多いのが現状です。


 子どもにとって慣れ保育の期間が長くとれのはいいのですが、それぞれのご家庭の事情があるので、ご両親の仕事の状況を伺いながら、一人一人のお子さんに合わせて慣れ保育を進めているところです。


 未満児クラスの最初の給食は、保護者の方に食べさせてもらっています。それが子ども達の安心感につながり、保護者の方は、園の給食の食材の大きさや固さ、形状などを知ることができて安心されるようです。『慣れ保育』は、誰にとっても試練の時間ですが、その時間が少しでも短くなるように願っています。

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