- Oct 31, 2020
『担当制』次のステージへ
りんごの花保育園の未満児クラスは『担当制』で保育をしています。以前もブログに書きましたが、『 担当制』とは、食事・排泄・着脱など、主に育児において同じ保育士が関わるという保育の方法です。 同じ保育士が関わることで、子どもは安心、安定します。保育士側からすると、子どもの性格や気持ちを理解しやすく、一人一人の子どもに応じた関わり方ができます。発達の道筋もよくわかるので、適切な援助ができるのも『担当制』のいいところです。 乳幼児期に特定の人と愛着関係を築くと、その後の人生において自分を信じ、人を信頼する気持ちが育ちやすいと言われているので、『担当制』で保育する意義は大きいと思います。 『担当制』の目的は、子どもの成長・発達のためですが、時々振り返ることが必要です。『担当制』が子どものためになっているか、もう少し言えば、『担当制』をすることが目的になっていないかということです。 子どもは日々成長しているのに、1年間ずっと同じ関わり方をしていないか、子どもの自立を妨げてはいないかという視点を持つことが必要です。 保育の目的は、自立だと思っています。自分で自

- Oct 30, 2020
ハロウィン
今日は、ひと足早いハロウィン。出勤すると、玄関でリーゼントのカツラをつけた3歳児のTくんが出迎えてくれました。恥ずかしがり屋のTくんがそんな変装をしてくれるなんてびっくりしました。 園庭には、コウモリの冠を被っている子ども達もいて、いつもと少し違う雰囲気が漂い、子ども達のワクワクしている気持ちが伝わって来ました。 アメリカのハロウィンは、ご先祖様をお迎えする、日本で言えばお盆のようなものらしいのですが、賑やかさや子どもを誘い込む仕掛けなど、明るい雰囲気になるのは国民性でしょうか。 ハロウィンが急速に日本に広まったのは、堂々とオバケやフランケンシュタインなどの仮装を楽しむことができるからかもしれません。自分ではない誰かになりたいという思いと、同じような思いを持つ人達が集まる連帯感がお祭り騒ぎにつながったのかもしれませんね(残念ながら今年はコロナウィルスのために、お祭り騒ぎはできないでしょうが・・・)。 気味が悪い変装のイメージが強いハロウィンがあまり好きではなかったのですが、最近は、子ども達の変身願望が叶えられ、イメージの世界が広がるのであればハロ

- Oct 29, 2020
明日また行きたくなる保育園
りんご組(3・4・5歳児)の保育室には、いろいろな仕掛けがあります。廊下に足跡、椅子にクイズが貼ってあったり、季節の自然物が置いてあって、触ったらどうなるでしょう?と問いかけの言葉が添えられていることもあります。 大人でさえ、それらを見ると立ち止まったり、考えたり、ワクワクします。子ども達は、きっと、明日どんな面白いことが待っているんだろうと楽しみに登園して来てくれているのではないかと思います。 毎日歩く廊下も、足跡があればその通りに歩いてみたくなります。いくつ足跡があるのか数えてみたくなります。一つ飛びに歩いてみたくなります。日々の生活にそんな楽しみがあるのはいいですね。 小学校に参観に行った時に、階段に数字や、九九が順番に貼ってあるのを見たことがあります。毎日階段を上がりながら、算数への興味が高まるのでしょうね。環境は大切です。 運動会後、何かと忙しく過ごしていました。遠足も急いで目的地を決め、オリエンテーションに時間をかけることができませんでした。子ども達の主体性を大切にするために、時間にも気持ちにもゆとりを持ってと思っているのですが、少し
- Oct 28, 2020
健康診断
保育園は、年2回子ども達に健康診断を受診させるよう義務付けられています。今日は今年度2回目の健康診断でした。 姪浜駅近くの小児科の先生に嘱託医になって頂いているのですが、事前にお電話した時に、「小中学校の内科検診は、コロナウイルス感染防止の観点から口腔内を診ないことになっていますが、保育園はどうですか?」と訊ねられました。 福岡市こども未来局に訊ねると、「小学校は文部科学省から通達が来ているが、保育園にはそのような通達がないので、今まで通り行って下さい。」という回答でした。きっと、幼稚園の子ども達は、口腔内を診ないことになっているのでしょう。またもや縦割り行政で、同年齢なのに対応が違うことに違和感を感じました。 今年度2回目なので、泣く子はいないかなと思っていたのですが、0歳児、1歳児の子ども達は椅子に座った途端泣きだす子がいました。病院の先生が、聴診器を持っていらっしゃる上に、フェースシールドをされていたので、いつもと違う雰囲気に不安になったのでしょう。 3歳以上児は、恥ずかしそうにニヤニヤしながら友達が受診する様子を見ていました。もちろん誰も
- Oct 27, 2020
バス遠足
貸切バスに乗って、『海の中道マリンワールド』に行ってきました。改装されて初めて行きましたが、より生き物の生態が見やすくなって迫力がありました。 子ども達はいろんなことを発見するので、一緒に行くと楽しいです。隅っこにいる小さいカニを見つけたり、不思議な形の貝を発見して、大人が気づかないことを教えてくれます。 事前に図鑑で調べていたようで、魚の名前を教えてくれる子もいました。コバンザメがくっついているのを見て、「ほら、ここにヒダヒダがあるからくっつくんだよ。」と5歳児のSくん。昨日もずっと図鑑を見て研究していたようです。りんごの花保育園になって、子どもはこんなに図鑑をよく見るということに気づきました。2歳児も、図鑑を見るのが好きで、ページをめくってはじっと眺めています。大人は、名前や特徴など文字から情報を集めようとしますが、子どもは興味があるものをしっかり見ることで記憶に残すのでしょう。 今日の遠足は、グループに分かれて行動したので、子ども達の意見を聞きながらたくさん見て回ることができました。時間を有効に使うことができ、子ども達が自分で考えて行動する