- Jan 31, 2021
世界の子育て
M先生から、NHKラジオの「ラジオ深夜便」で、『海外の子育て事情』と題して、東京大学名誉教授・日本保育学会会長の汐見稔幸先生がお話しされると聞いて早速聞いてみました。 外国で子育てをしている人や、日本で子育てをしている外国人の方が、ご自分の子育てについてコメントを寄せ、それに汐見先生が応えるという放送でしたが、いつもの研修会と違った多様性が感じられておもしろかったです。 アメリカには、哺乳瓶にコーラを入れて飲ませている人がいるという話には驚きましたが、韓国では離乳食からキムチを食べさせるということを聞いたこともあるので、子育ては本当に国によって違うことを実感しました。 日本は偏食をしないように、いろいろなものを順番に食べさせようとしますが、アメリカは食べることが好きになるように、好きなものをたくさん食べさせる文化があるそうです。 食事一つをとっても、これだけ国が違えば考えや方法が違うのですから、子育てに正解はないのは当たり前で、だからこそ悩みが尽きないのでしょう。 お話しは幼児教育・学校教育にも及びました。アメリカでは、子どもは教育を受ける権利が
- Jan 30, 2021
ワクチン格差
最近の報道番組の話題の中心は、ワクチンです。〇〇国でワクチン接種が始まった、〇〇国は〇万人の人がワクチンを接種した・・・世界的に大流行しているコロナウイルスに対抗できる切り札ですから、報道が過熱するのは仕方ないのでしょうね。 日本も来月からワクチン接種が始まるそうですが、副反応を恐れて接種したくないという人も多いようです。報道の仕方によって、人の心理は左右されるので、報道の受け取り方には気を付けないといけないと思います(報道する方も)。 自国の人を守るために、各国の政府がワクチン確保に奔走するのは当然なのかもしれませんが、富裕国は必要以上のワクチンを確保し、貧困国はほとんどの人がワクチンを受けることができないというワクチン格差が広がっているそうです。コロナウイルスは国境を超えるのに、ワクチンは国境を超えることができないとすれば、この世界のパンデミックを終わらせることはできないでしょう。 WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、「世界は、壊滅的な倫理上の失敗を犯す寸前だ。代償となるのは貧しい国の人々の命や暮らしだ」と発言しています。 想像するこ
- Jan 29, 2021
コロナ禍後の子どもたち
西区要保護児童地域支援協議会研修会に出席しました。講師はNPO法人にじいろCAPの重永侑紀先生、テーマは「SOSを出せない子どもたち」でした。小中学校の先生を対象とした研修会でしたが、乳幼児期は小学校に繋がっているので、とても興味深く聞かせてもらいました。 平成30年度調査によると、小・中・高等学校でのいじめは、前年比で20%増、暴力行為は15%増、不登校は14%増加しているそうです。これは、愛着関係に課題があるのではないかと考えられると話されていました。・・・ということは、乳幼児期の愛着関係が深く関係しているということですよね。 この現状から、対策を実施しようとしたところで、コロナウイルス感染が拡大し、支援策が滞っているそうです。現在、小・中・高等学校で起きている問題は全てコロナで隠されていて、その中で苦しい思いをしている子どもたちがたくさんいるのでしょう。 少しデータを紹介すると、日本の自殺率は、世界で9位(男性15位・女性4位)だそうです。身体的健康は世界で1位でありながら、精神的健康は37位(OECD加盟国の下から2番目)、幸福度は20位
- Jan 28, 2021
プレリハーサル
今日は、第3回生活発表会のプレリハーサルでした。とてもスムーズに終えることができましたが、物足りなさが残りました。 特に未満児クラスは、よくまとまっていてかわいかったのですが、もっとできるのに・・・と感じ、残念でした。緊張してできないから・・・、この年齢だからこのくらいまで・・・と大人が思い込んでいては、子ども達が力を発揮することはできません。 プログラムの紹介文や案内スピーチで、「緊張してうまくできないかもしれませんが・・・」と言う言葉をよく聞くのですが、そんなことみんな分かっているのにと思います。それを引き出すのがプロであり、その時引き出せなかったら、別の場面で伝える方法を考えるのがプロでしょう?と思ってしまいます。 ちょっと厳しいことを書きましたが、生活発表会のねらいは、保護者の方とこの1年の子ども達の成長を喜び合うと共に、生活発表会に取り組む中で、今よりもっとステップアップすることです。 この年齢だからこれくらいでいい・・・それでは子どもの成長を促すことはできません。今の姿に働きかけて、よりできることが増えて自信を持てるようになることが大
- Jan 27, 2021
不審者対応訓練
今朝、体操が終わった後に、不審者が園に入ってきました。黒いフード付きのジャンバーを着て、帽子を目深にかぶり、スコップを手に持っています。不審者になった主任のA先生です。わかっていても、実際に目にすると怖いです。 不審者を見つけたF先生が、「ハリーさん(不審者のこと)です。」と報告してくれたので、園全体に「ハリーさんが来ました。急いで先生のところに行きましょう。」と一斉放送をしました。園庭の子ども達は焦って階段を上がって2階保育室に行きました。できるだけ近い保育室に行った方がよかったと思うのですが、先生たちも久しぶりの不審者対応訓練にドギドキしたようで、マニュアル通りには行動できなかったようです。 マニュアル通りに行動できない・・・だからこそ、マニュアルがあり、訓練を繰り返さなくてはいけないのだと改めて思いました。子ども達は、よくわからないながらも、不安だけはいっぱいという経験をしました。世の中には怖いことがたくさんあります。自分の身を守る術も身につけなくてはいけません。 保育園の中では、怖いことがあったら、先生の側に行って静かに話を聞くことが大切