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いつもの1コマ

 社会福祉法人は、社会福祉事業を行うことを目的とする法人なので、事業を行う上で、公益性、透明性が求められます。大部分が税金によって成り立っているので当然だと思いますが、毎年5月に決算をして、会計監査後、理事会と評議員会を開かなくてはいけません。開催時期やスケジュールも細かく決められていて、しっかり計画を立てて実行しないと大変なことになってしまいます。


 開園して6年目。もう6回も経験しているのに、要領よくできません。理事・監事の改選の年だったので、余計に混乱してしまいました。6月は鬼門です。早く慣れて、しなやかに業務をこなせるようになりたいです。


・・・と朝からこんなことをグチグチ考えていたら、子どもたちのかわいい会話が聞こえてきました。

テラスにいた1歳児のWくんに、3歳児のMちゃんが椅子を指さし、「ねえ、これMちゃんが持ってきたんだよ」そう言われてWくんは黙ったまま、椅子に乗っています。「これ、Mちゃんが持ってきたから返して」とMちゃんが言うと、そばで聞いていた同じく3歳児のNちゃんが「Mちゃん、『先生がWくんはまだ小さいからわからないこともあるよ』ってお話してたでしょ」それを聞いてMちゃんは「そうだね」とWくんに椅子を譲ってくれました。


 先生たちの言葉を聞き、思いを知り、自分のこととして受け止めて行動することができるようになっているんですね。3歳児の心の成長がとても嬉しかったです。ビデオに撮ってたくさんの方に見せたいほどかわいかったのですが、そんな素敵な1コマはあっという間に通り過ぎていきます。


 今日は、園庭に植えたナスとピーマンが大きく育ったので、はな組(1・2歳児)の子ども達が自分で収穫しました。野菜が苦手な子どもたちがピーマンをそのまま丸かじりしたそうです。半分くらい食べたKちゃんのお母さんにその話をすると「おうちでは野菜は食べないんですよ」とおっしゃっていました。やっぱり、保育園で育てた野菜は特別な味がするのでしょうね。


 S先生がはな組の保育室で「ピーマンとナスのみそ炒め」をしてくれました。おいしそうな匂いがすると、遊んでいた1歳児と2歳児が集まってきて、みんな自然に椅子に座って見ていたそうです。私も食べさせてもらいましたが、とってもおいしかったです。子どもの好みは変わるので、「食べないから」「嫌いだから」と思い込まず、食べる場所や調理法、誰と食べるかなどいろいろ変化をさせると、食べてくれるようになるかもしれませんね。今日のクッキングは野菜が苦手な子どもたちがよく食べてくれて大成功だったようです。



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