クラス王国にならない

 長いお盆休みが明けて登園した子ども達。やっぱり不機嫌だったり、泣いてしまう子もいました。コロナウイルス感染拡大や大雨で楽しいことができなかったかもしれませんが、おうちの方と一緒に過ごすのが子ども達にとっては一番嬉しい時間ですね。

 

 給食前、りんご1組(3歳児)のRくんの泣き声が聞こえて来ました。担任のY先生がずっと抱っこして、「ママがいいよね。」と話しかけていましたが、泣き止んでくれません。泣き声を聞きつけたはな組のH先生が、「給食はM君(R君の弟)と一緒に食べたら?」と声をかけ、一緒に食べることになりました。


 弟と一緒に給食を食べたことでRくんの気持ちは満たされ、またいつものお兄さんらしいRくんになったそうです。いつも泣かない子が泣いてしまうと、どうすればいいのか困ってしまいますが、他の部屋に行ったり、違う遊びに誘ったりすると、気持ちを切り替えることができます。でも、今日のRくんの寂しさはそれだけでは難しかったようです。


 りんごの花保育園は、全員の先生が、全員の子ども達のことを知っているのが強みです。泣いたり、怒ったりして、担任の先生ではなかなか気持ちが切り替えられない時は、すぐに誰かが助け舟を出してくれます。

 

 そうやって一人一人の子どもが、楽しく過ごせるように全員の先生たちが声を掛け、声を掛けられた先生も、「よろしくお願いします」とその気持ちを受け入れることができるところもいいなと思います。


 クラスが決まっていると、担任する子どもの情報をしっかり把握できて、責任を持ち、保護者の方との連携も緊密に取れるのはいいのですが、「自分のクラスの子」と抱え込んでしまうと、子どもにとっては窮屈なことになってしまいます。


 自分が担任する子という責任感を持ちながらも、その子が楽しく充実した日々を過ごせるように、他の先生達に協力してもらい、全員の先生で関わっていく視点も大事ですね。

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