ブラブラ期を楽しむ

 以前ブログで、2歳児が自己主張をする『イヤイヤ期』を『ブラブラ期』とネーミングしてはどうかという北海道大学大学院准教授の川田先生の提案について書いたことがあります。全国保育所連盟の月刊誌『保育通信8月号』に、共感するコラムが掲載されていました。


 

 一人ひとりの育ちが個々に違うということが理解されるようになると、それぞれの育ちに合わせた保育が必要になります。しかし、今の最低基準や制度の中では限界があるため、どうしても早いうちから集団性が求められ、大人の指示に従う子どもを無意識に求めるようになります。


 川田氏は、2歳児の特徴を示す言葉として使われる「イヤイヤ期」に対して「ブラブラ期」という言葉を使ってこの時期の特徴をポジティブに捉えようとしています。自由奔放に生きる2歳児の姿を笑顔で認めながら必要以上にコントロールしようとはしない、子どもに合わせた育児がポイントになるという視点です。


 これこそ乳幼児期の集団を通した発達を捉える大切な視点になると考えられます。なぜなら、2歳児にとっては自分の世界を広げるために、自分の体でたくさんのことを学ばなければならず、そのために子どもは自己主張をし、「ブラブラ」する必要があるという新しい視点に立てるからです。


 (中略)そのように考えて子どもの発達を捉えると、自己中心的に生きることも、一人で遊ぶことも、気づいたことを表現することも、それぞれに日々の生活の中で大切にされる環境が必要です。その環境を自由奔放に「ブラブラ」生きる子ども達は、時にぶつかりますが、保育者に調整してもらいながら、「育ち合う仲間=集団」になっていきます。


 その謂わば民主主義を学び合う過程をどのように創造していくかという課題は、少子化が進む今だからこそ問題にすべき保育の課題であり、そこに必要な環境をどのような形で提供できるのかということも、園に求められている、これからの人口減少社会への道です。

                            (保育通信8月号より)

 

 少し長い引用になりましたが、全国私立保育連盟がこのように一人一人の子どもの主体性を大切に、子どもの育ちにとって必要な環境をつくっていこうとする志には大いに共感します。


 私達自身が小さい頃から、社会の一員として育つことを常に強いられてきました。それはその時代に必要なことだったのかもしれませんが、人として育っていく過程を考えると、あまりにも幼い頃から集団性を求められすぎてきたのではないかと思います。


 2歳児の子ども達が、興味が向くままあっちにこっちに寄り道しながら、でも時々周りを見回しながら自分で進む道を決めることができれば、一人一人がもっと幸せに成長できそうな気がします。

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