保育士の魅力

 昨日は、中村学園大学教授の那須信樹先生の研修を受けました。園長特別研修会だったのですが、参加者は20名弱・・・保育界をリードする那須先生のお話を聞きに来た人がこんなに少ないなんて、本当にもったいないと思います。こういう時期なので、対面での研修に躊躇されるのかもしれませんが・・・。


 今年度、厚労省は、『保育の現場・職業の魅力向上検討会』を立ち上げました。那須先生はその検討会の中心的なメンバーのおひとりです。その検討会に参加する中で感じられたことをたくさんのデータを交えながら話して下さいました。


 保育士不足がなかなか解消されない現状で、保育の仕事がどんなに魅力的であるかを伝え、保育士のなり手を増やしたいという思いが迫ってくるネーミングです。初めて聞いたときは、こんな検討会を立ち上げなくてはいけないほど、保育の仕事に魅力を感じる人がいないのかと思って、少々複雑な気持ちになりました。


 保育士養成校の入学者は微減傾向(少子化なので仕方ないかもしれません)、で、平成30年度の養成校への入学者数は約46,500人だったそうです。卒業生の15%は、民間企業等に一般職として就職しているらしいのですが、その約4割が、「保育所における保育実習で保育をすることに自信を持つことができなかったから」と答えているそうです。


 私も、授業で学生に訊ねると、実習がいやだった、実習に行って保育士になりたいという思いがなくなったという声を聞きました。夢を持って保育士養成校に入学したのに、保育所に実習に行って保育士になりたくないと思った・・・なんて悲しいことでしょう。保育の楽しさややりがいを伝えられなかった実習現場があるのですね。もちろん、大変さや責任の重さなども理解してほしいと厳しく指導することもあるのでしょうが、志をくじくような指導は本末転倒ではないでしょうか?


 「最初に実習に行った園のイメージが、その後の保育観や子ども観に大きな影響を与えるので、どの園で実習をするかはとても大事だと思う。」とある園長先生が話してありました。そう考えると、実習を受け入れる園は、学生の未来を左右するかもしれないという自覚と責任を持たなければと思います。


 保育士の離職率は、約9%で、他業種に比べて特に高いわけではないそうです。私立の保育所に勤務している常勤保育士の平均勤続年数は、平成28年度の8.8年から平成30年度では、11.2年まで延びているということなので、働きやすい職場環境であればずっと働き続けたいと思っている人がたくさんいるのだと思います。


 退職理由としては、人間関係が3割で最も多いそうですが、それは他業種も同じではないでしょうか。保育士の仕事は責任が重く、業務は複雑多岐にわたっていますが、やりがいがある仕事です。実習を通して、保育士になりたいと思っている人達に、保育士の仕事の魅力を伝えていくのも私たちの大切な役割だと思いました。

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