子どもの世界

 りんご組(3・4・5歳児)担任のK先生が、「最近子ども達の間で『イカゲーム』の話が広がっていて気になるんです。」と話してくれました。韓国の映画『イカゲーム』のことをご存知ですか?


 少し前に、テレビでその話題を聞いて、嫌だな~と思ったことを思い出しました。賞金を目当てに、子ども達でも知っている簡単なゲーム『だるまさんがころんだ』などに参加した人たちが、負けると殺されるという怖い映画です。なんでこんな映画をつくるのでしょう?どうして子ども達の世界にそんな怖い映画が入り込んでしまうのでしょう?


 お兄ちゃんやお姉ちゃんの影響だったり、お父さんやお母さんと携帯で見ているという話も聞きました。なぜ小さい子どもにまでそんな世界が広がってしまうのでしょう?大人が守ることはできないのでしょうか?子ども達はまだ現実と想像の世界の区別がつきません。善悪の判断もできず、価値観もない子ども達がそんな世界に入り込んでしまうのはとても怖いです。


 携帯電話が進化、普及したことで、私たちの生活は大きく変わりました。世界が近くなり、誰とでも繋がることができます。瞬時に多くの情報を得ることができ、便利で楽しいことも増えました。でも、弊害もたくさんあります。見知らぬ人とSNSでつながり、犯罪に巻き込まれる人も後を絶ちません。そんな中、進化のスピードはますます速くなっていますが、この先にどんな世界が待ち受けているのでしょうか?


 乳幼児期の子ども達には、美しいもの、楽しいもの、おもしろいもの、キラキラしているものの中で心を動かして、『この世界はいいなぁ』と思いながら大きくなってほしいと願います。世の中には怖いことやひどいこと、悲しみや苦しみがたくさんありますが、それでも子ども達には、できるだけ嬉しい、楽しい、おもしろいと感じられる世界で生きてほしいのです。そんな世界をたくさん経験した子ども達は、自分を信じ、周りの人を信じて困難を乗り越えられると思うからです。


 先日、福岡市科学館に行った後、りんご3組のHちゃんが、プラネタリウムの絵を描いてくれました。お友達と一緒にプラネタリウムの夜空に浮かんだ星座は、心に深く刻まれたようで、その感動が絵を通して伝わってきました。



 子ども達は、実体験からたくさんのことを感じ、学びます。実体験がない作られた世界が席巻する携帯はまだ子ども達には必要ないと思います。子ども達の楽しく、キラキラ輝く世界を守ってください。子ども達から自分で動いて考えることがおもしろいと思える時間を奪わないでください。

 

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