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子ども主体の保育

 昨日のブログを書きながら、15年前に公立保育所を移管して園長になった時に味わった大変さを思い出しました。これまで、保育士主導だった保育を子ども主体に変えるのは、簡単なことではありません。

 当時は、子どものためを思い、子ども主導の保育にすることになんで不満が出るのだろうとその時の保護者の方の気持ちを理解することができませんでした。今思い返すと、自分たちがしていることは正しいと思っていたので、保護者の方の気持ちに寄り添うことができていなかったのだと思います。


 公立保育所の民間委託は、行政が決めたことで、保護者の方が望んでいたことではありません。就学前の一番大切な年長組の時に、保育方針や先生、保育活動が急に変わることへの不安や不満が大きかったのは当然です。


 移管して1年間は年長組の保護者の方と気持ちを通い合わせることができなくて、保護者の方にも先生たちにも辛い思いをさせてしまいました。説明したつもりでも、理解してもらえていなかったことがとても多かったように思います。


 2年目からは、保護者の方にも子ども主体の保育の良さが伝わり、トラブルもほとんどなくなりました。ひとつひとつ理解してもらえるように説明し、話し合うことがいかに大切なのかを痛感し、保護者の方の立場になって考えられるようになったからだと思います。


 先週園舎の視察に来られた保育園の先生方も、これから1年間は大変だと思います。でも、子どもの主体性を尊重すると、子どもたちが必ず変わります。自分を好きになり、人に優しくなります。私が経験した公立保育所の民間委託がうまくいった一番の要因は、子どもの主体性を尊重する保育を実践したことで、子どもたちが変わったからです。子どもの成長は、全ての保護者の方の願いです。子どもが変われば、保護者の方も変わってくれます。


 当時の大変さを思い出しながら、りんごの花保育園の保育をさらに高められるよう、研鑽に励まなくてはと気持ちを新たにしています。

 

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