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子ども対保育者比は、低い方が本当に良いのか

『子ども対保育者比は、低い方が本当に良いのか』というタイトルで書かれた小児科医でお茶ノ水大学名誉教授の榊原洋一先生のブログを読んで、考えさせられました。

 ニュージランドやスウェーデンなどは4歳児7~8人に対して幼稚園教諭1人が配置されますが、日本は30人に1人です。保育士の人員配置が少ないのが、日本の保育の課題だと思ってきましたが、人員配置が手厚ければ手厚いほど、質の高い保育ができるのか、もう少し考えなくてはいけないかもしれません。

 榊原先生は、保育者1人あたりの子どもの数が少なければ、当然一定時間内の保育者と子どもの接触時間が多くなる。でもそれは逆に、子ども同士だけでの接触時間が少なくなることになる。つまり、より良い子ども対保育者比の問題は、子どもは保育者との接触と子ども同士の接触のどちらがより良く学べるのか、という問題に帰着すると書かれていました。


 保育士の数が多いほど、質の高い保育ができると言うだけのエビデンスが少ないのが現状だろうと思います。そして、本当にそうなのかもわかりません。


 確かに0歳児3人、1・2歳児6人を一人で保育するのは大変です。でも人の手が多いほどよいかと言えばそうではないと思います。子どもができることも手助けし、自立を阻んでいることもあります。


 子どもは1年間で大きく成長します。それなのに、4月から3月まで同じ人数の保育士で関わると、子どもができること、子ども同士で互いに学び合うことまで介入してしまうことがありそうです。


 入園・進級して半年経ち、折り返し時点に来ています。子ども達自身でできることに介入していないか、子ども同士の学び合いを促しているか、チェックをする時期に来ていると思います。

 
 
 

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