子育ての失敗

 卒園式の時、保護者の方に、「私は子育てで失敗したと思っていることがあります。親の思いばかりを伝えるのではなく、子ども自身がどう育ててほしいと思っているか、子どもの姿をよく見ればわかるので、しっかり見てほしい、子どもの言葉に耳を傾けてほしい」と伝えました。


 先日、その場にいた息子に、「何であんなこと言ったの?何が失敗だと思ってるの?」と真剣な表情で聞かれました。自分のことだと思ったのでしょうね。そうです。息子に対して言った言葉を今でも後悔しています。


 息子が小学5年生の時だったと思います。「大きくなったら、セリエAの選手になりたい」と言った息子に、「無理よ。セリエAの選手は、小さな時からクラブチームに入っている人ばかりだから、今から入るなんて絶対無理よ。」と一蹴してしまいました。

 それまで◯◯になりたいと言ったことがなかった息子が、初めて自分の夢を話してくれたのに、否定してしまったことを、後から何度も思い返して後悔しました。その話をすると、やっぱり覚えていて、「『大人ってそんなこと言うんだ』と思った。」と、その時の気持ちを話してくれました。母親だったら応援してくれると思っていたのに、ずいぶんがっかりさせてしまったのでしょうね。


 それ以後、自分の夢や将来への思いを話してくれることはありませんでした。子どもは、自分が好きなことや、やりたいことがあっても、親の思いを敏感に感じ取り、その思いに応えようと自分の気持ちを抑え込んでしまうことがあるのでしょう。子どもの一番の願いは、父親や母親を喜ばせたいということなのですから・・・。


 そんな失敗をしたからこそ、これから子育てが続いて行く保護者の方に伝えたいと思います。子ども自身がどう育ててもらいたいと思っているか、子どもの姿をよく見てください。その声に耳を傾けてください。それがわかれば、好きなことや得意なことを伸ばしてあげることができ、その子らしく育っていくのではないかと思います。


 


 


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