『りんごの花保育園』に込めた思い

平成19年4月1日に、須恵町の認可保育園(定員90名)の園長になりました。勤めていた社会福祉法人が、町立の保育園を民間移管することになり、園長に任命されたからです。同じ法人の先生達6人と一緒に移動したのですが、公立から民営化になることへの保護者の方の反発は想像以上でした。子ども達も、落ち着かず、様々なトラブルが頻発しました。

 そんな辛かった時に、「このりんごの木に実がなるまではどんなことがあってもがんばろう」と誓って、園庭に2本のりんごの苗を植えました。それから2年後、りんごの花が咲き、3年目には小さなりんごの実が3個実りました。私の思いを知っていた先生達が、子ども達と一緒にりんごの実を収穫して、その小さな3個のりんごをみんなで分け合って食べました。小さな小さなひとかけらのりんごでしたが、「おいしい!本当にりんごの味がする」と感激して食べたのを昨日のことのように思い出します。その後、りんごの実は70個だったり、20個だったり、年によって差はあるものの毎年おいしい実をつけてくれます。

 『りんごの花』をご覧になったことはありますか?つぼみの時はとってもかわいらしい濃いピンク色なのですが、花が開くと純白です。その不思議さは、ある時急に驚くほど大きな変化を見せてくれる子どもの成長に似ているような気がします。

少し憂うつな朝は、園庭のりんごの花を見ると、「今日もがんばろう」と思いました。疲れて帰る夜も、りんごのつぼみを見ると、「明日が楽しみ」と思えました。

 長年の夢だった私の保育園の名前は『りんごの花保育園』しかありません。この名前しか思いつきませんでした。

 退職時に、子ども達、保護者の方、先生達がお別れ会を開いてくれました。始めのことば・先生達の劇(開園から私の退職までを劇にしてくれました)・卒園証書授与(私の卒園証書!です)・子どもたち、保護者の方からのメッセージ、保護者の方が作って下さったDVD、姫りんごや観葉植物のプレゼント、終りの言葉・・・。思いがけないサプライズの数々に涙が止まりませんでした。しみじみ、人に恵まれていると思います。

 感謝の気持ちを忘れずに、新しい『りんごの花保育園』の歩みを進めていきます。

『りんごの花保育園』開園まで78日

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