いい加減にしなさい
- 大瀧智子
- Jul 15, 2018
- 2 min read
大阪で2歳2ヶ月の女の子を育てている娘が、この連休を利用して帰って来ています。2か月前は、ほんの一言、二言話していただけだったのに、たった2ヶ月で、文章を話し、会話が成り立つようになって、驚きました。4月から保育園の1歳児クラスに入園したのですが、通い出して急に言葉が増えたと言います。
言葉が増えたのは喜ばしいのですが、言葉のやりとりができるようになったことで、母と子のバトルが始まりました。さすが、2歳児!生まれてたった2年ちょっとで、お母さんをこんなに怒らせることができるなんてすごいと感心しながら見ています。
外食に行くと、テーブルに座った途端、スプーンでテーブルを叩きます。「静かにして」と言ってもやめないので、スプーンは取り上げられてしまいます。それを予測していたかのように、次はコップで叩きだします。「ここはみんなが食事をするところだから、静かにして」と言ってもやめないので、やっぱりコップは取り上げられてしまいます。何もなくなると、母親の顔を見ながら、今度は手でテーブルを叩きます。我慢の限界を超えた娘は、孫を連れて外に行って言い聞かせます。「やめないと、もうごはん食べに連れて来ないからね。」(どっかで見た光景・・・そうです。私も同じことをしていました。)
再び母親に抱っこされてテーブルに戻っても、同じことの繰り返し。2歳児は怖いもの知らずで、何度言われても同じことをします。まるで母親を試すように。
2歳児の理解は点のようなものだと思います。その時叱られて分かったように見えても、それは点のようなその場かぎりの理解で、その点と点が結びつくようになるには、経験も時間も必要です。
あまりにも同じことを繰り返すので、「いい加減にしなさい!」と娘の怒りの一言。『いい加減にしなさい』ってどういう意味でしょう???大人でさえよく分からない言葉が、子どもに理解できるわけはありません。
少し怒りが収まった娘に、「ねえ、『いい加減にしなさい』って言葉、私達の世界では虐待の言葉だよ」と言うと、「わかってはいるんだけどね、つい・・・」
4月から保育園に行くようになって、随分気持ちが落ち着いたと言います。誰も頼る人がいないところで、24時間365日母子で過ごす日々は辛かったようです。母親になる勉強をしたこともなく、小さい子と関わった経験もないのに、急に母親にならなくてはいけないのですから、うまくいかなくて当たり前です。
遠く離れた場所で、時々すれ違う母子関係を助けてくれる大阪の保育園に感謝しています。
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