止まらない少子化
- 大瀧智子
- Dec 26, 2019
- 2 min read
少子化に歯止めがかかりません。第一次ベビーブームの時の最多出生児数は、1949年の269万6千人でした。先日発表された令和元年の出生児数は、86万4千人で、最多出生児数の年の3分の1未満です。国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計より2年も早く86万人に減少したそうです。怖いくらいのスピードで少子化が進んでいます。
少子化が進むと、年金の担い手が減るだけではなく、地方では行政機関などが機能しなくなるところが出てくるかもしれません。子どもが少なくなった社会は、活力がなくなってしまいます。
奥の手と思われるような幼児教育の無償化が始まったのですが、今後少子化に歯止めがかかるのでしょうか。
なぜ子どもを産まないのかというアンケート調査では、経済的理由が上位にランクされます。確かに子どもを育てるにはお金がかかりますが、本当に経済的理由が克服されれば、子どもを産む人は増えるのでしょうか。
例えば、教育や保育にお金がかからなくなって、毎月まとまった児童手当が支給されるようになったら、子どもをたくさん産むのか・・・疑問です。
日本社会の活気がなくなり、社会の機能が停滞してしまうのは困りますが、子育ては、途中で放棄できない、休むことができない大変な仕事です。経済的な支援が十分に行われても、子どもを生まない選択をする人は今後ますます増えるのかもしれません。
でも、やっぱり子どもはかわいいです(かわいいだけでは育てられないのですが)。そして、子どもを育てることによって、自分自身が成長できます。そんな子育ての価値や子どもの可愛さ、子育ての喜びをもっともっと伝えていかなくてはと思います。
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