社会情勢
昨日の厚生労働省の保育課長さんのお話です。課長さんは、以前介護保険の創設にも携われたそうです。
その当時、家庭内で家族が介護をして共倒れし、『介護地獄』という言葉が生まれました。国は、ますます高齢者が増え、介護が大変になることを予測し、『介護保険』制度を作ったそうです。「だから、今では、介護事業者が増え、そのへんをデイサービスの車がどんどん走り回って、『介護地獄』と言う言葉も聞かなくなったでしょう?」
・・・確かにそうですね。デイサービスや入所施設が増え、介護のために仕事を辞めなくてはいけないというような話も聞かなくなりました。
保育課長さんが、「保育園は、まだ待機児童がいるので、どんどん作ってください。」と言われましたが、本当にそうなのでしょうか?5年間程度はそうだとしても、その後はどうなるのでしょう?増えすぎた保育園が、子どもの取り合いをするようなことにならないか心配です。
先日、昨年介護施設の倒産が過去最多だったというニュースがありました。倒産の原因は、職員がいないことや人件費の高騰、施設間の競争だそうです。
保育業界も同じです。保育士不足で子どもを受け入れられなかったり、保育士を確保するために給与を上げ、人件費がかさんで経営を圧迫してしまうということも起きています。定員割れしている園も増えています。
将来を予測することは本当に難しいですね。ドラえもんのポケットがあればいいのにと思います。
新年早々いろいろ考えてしまいますが、情報を収集し、質の高い保育を実践していくことが基本であり、一番重要なことだと思います。