ひとりよがり
- 大瀧智子
- Feb 11, 2020
- 2 min read
『一生懸命やることはいいことみたいですが、 大人のひとりよがりの一生懸命さが子どもを 駄目にすることだってあるのです。』
東井義雄・著『子どもこそおとなの父』より
臨床心理士の長谷川博一氏は、 「甘えの究極の形は、子どもの存在を無条件で喜ぶこと」といわれる。 「あなたが大切だ」 「あなたのことが大好き」 「生まれてきてくれてありがとう」
自分のことをまるごと認めてもらっているという安心は自己肯定感を育み、子どもの根源的な自信となる。保育とは、この根源的な自信と自己肯定感の土台を築くことだと思う。
自分を振り返ると、「早くしなさい」「もっとがんばりなさい」と言う言葉が口癖のように出てくる。保育者の独りよがりの一生懸命さが、時に子どもの居場所を失くすこともあるということを肝に銘じて一人ひとりの子どもに向き合っていきたい
全国私立保育所連盟が毎月発行している保育通信の扉にあった京都市の園長先生の『ことばの散歩道』が心に残りました。
将来のために、子どもに早く力をつけてあげたいと思うのは親なら誰でも当然持つ気持ちです。早く教えれば早く力がつきそうな気がしますし、大人の期待に応えようと子どもががんばれば成果が見えることも多々あります。
でも、それは今しなくてはいけないことでしょうか?がんばったら認められる経験は、がんばらなければ認められないという経験でもあります。「ここにいてくれるだけでいい」という親の一番の願いは子どもに伝わっているでしょうか。
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