top of page

ひとりよがり

『一生懸命やることはいいことみたいですが、 大人のひとりよがりの一生懸命さが子どもを 駄目にすることだってあるのです。』

             東井義雄・著『子どもこそおとなの父』より

 臨床心理士の長谷川博一氏は、 「甘えの究極の形は、子どもの存在を無条件で喜ぶこと」といわれる。 「あなたが大切だ」 「あなたのことが大好き」 「生まれてきてくれてありがとう」

 自分のことをまるごと認めてもらっているという安心は自己肯定感を育み、子どもの根源的な自信となる。保育とは、この根源的な自信と自己肯定感の土台を築くことだと思う。

 自分を振り返ると、「早くしなさい」「もっとがんばりなさい」と言う言葉が口癖のように出てくる。保育者の独りよがりの一生懸命さが、時に子どもの居場所を失くすこともあるということを肝に銘じて一人ひとりの子どもに向き合っていきたい

 

 全国私立保育所連盟が毎月発行している保育通信の扉にあった京都市の園長先生の『ことばの散歩道』が心に残りました。

 将来のために、子どもに早く力をつけてあげたいと思うのは親なら誰でも当然持つ気持ちです。早く教えれば早く力がつきそうな気がしますし、大人の期待に応えようと子どもががんばれば成果が見えることも多々あります。

 でも、それは今しなくてはいけないことでしょうか?がんばったら認められる経験は、がんばらなければ認められないという経験でもあります。「ここにいてくれるだけでいい」という親の一番の願いは子どもに伝わっているでしょうか。

Recent Posts

See All
足りない

夕方、小学1年生の娘さんがいるY先生に、「小学校、1ヶ月お休みだから大変ですね。お休みしても大丈夫ですよ。」と言うと、「うちは中学生と高校生のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいるから大丈夫です。3人でお家にいてもらうから、出勤出来ます。」という返事が返ってきました。よかったです。...

 
 
 
全国の小中高校が休校・・・

夜、驚くべきニュースが飛び込んできました。新型コロナウィルス感染拡大防止のために、全国すべての小中高校、特別支援学校を来週月曜日から春休みまで休校にする・・・1ヶ月以上の休校なんて前代未聞です。それほど、私たちが立ち向かわなくてはいけない新型コロナウィルスが強敵だということ...

 
 
 
苦渋の決断

今日、3月7日(土)に予定していたお別れ遠足を中止にしました。苦渋の決断です。卒園児の親子で、姪浜渡船場から船に乗って能古島に渡り、バスに乗って『能古島アイランドパーク』に行って、たくさん遊ぶ予定でした。りんご3組(年長児)の子どもたちを集めて、「ごめんなさい」と言った瞬間...

 
 
 
特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page