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人心

新型コロナウィルスの感染が拡大しているイタリアで、休校が続く高校の校長先生の生徒に向けたメッセージが話題になっています。

 

 外国人を危険だと思い込んだり、感染者狩りや最初の感染者は誰か突き止めようとしたり、根拠がないうわさ話やばかげた治療、必需品を買い漁ったりするなど、17世紀にペストが流行した時のことを書いたマンゾーニの小説と現在は同じような状況です。

 こんな状況だからこそ、冷静さを保ち、集団のパニックに巻き込まれないでほしい、予防策を講じつつ、いつもの生活を続けること。

 せっかくの休みなのだから、部屋に閉じこもるのではなく、散歩したり、良質な本を読んでほしい。体調に問題がないなら、スーパーや薬局に駆けつける必要もない。マスクは体調が悪い人たちに必要なものです。

                          (一部要約・抜粋)

 

 特別なことが書いてあるわけではないのに、このメッセージを読んでハッとしたのは、様々な報道に影響され、冷静さを失っていたからでしょう。少し恥ずかしいです。  マスクを取り合って争いが起きたり、高値をつけてマスクを転売したり、デマだとわかっていても、トイレットペーパーを買い漁ったり・・・コロナウィルスよりも人間の方が怖いと言っている人がいましたが、本当にそうですね。

 こんな状況の中、嬉しいこともありました。先日、保護者の方が「保育園で使って下さい」と消毒薬を持って来てくださったのです。備蓄しておきたいこんな非常時に、保育園のためにというお気持ちがとても嬉しく、ありがたかったです。

 人類は、様々な伝染病を乗り越えてきました。最初は戸惑い、怯え、疑心暗鬼になってしまいますが、平常心や人への思いやりの気持ちを取り戻し、きっとこの窮地を乗り越えることができると思います。

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