人の尊さ
今日は3・11・・・あの日から9年。様々な報道番組で伝えられる被災地の状況や被災された方々の生活は、復興には遠いものでした。あの苦しい悲惨な体験をされた方が口々に言われるのは、「明日が来るのは当たり前ではない」と言う言葉です。
今朝、出勤すると、机の上に紙オムツ・おしりふき・トイレットペーパー・テイッシュが山積みされていて驚きました。保護者の方からのお心遣いです。夕方直接お会いできなかったので、お礼のお電話を掛けました。
お電話でお話しして、そのお母さんが東京で3・11を経験したことを知りました。震度7の怖さは言葉ではとても表現できないようでした。地震後は、物資がなくなり、水道水さえ使えなかったそうです。モノがない怖さを体験されているので、今回のコロナウィルスで店頭からいろいろなモノが無くなっていく不安を余計感じられるようです。それなのに、こうして園に届けてくださる気持ちの深さはどこからくるのでしょうか。
マスクを転売して暴利を得る人もいれば、人のために分けてくれる人もいる‥‥人の尊さはこんな非常時に表れるのでしょう。
私の机の上のオムツを見られたお母さんも、「うちにもありますよ。」と持って来てくださいました。ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
世間はこんなに不安な空気で溢れているのですが、りんごの花保育園は今日も温かい雰囲気に包まれていました。散歩に行った子どもたちが、つくし・ホトケノザ・ナズナ・たんぽぽのお花を摘んで、「園長先生、はい、おみやげ!」と持って来てくれました。
予想外の試練がありますが、こうして子ども達といると、それもどこ吹く風のようなのんきな気持ちになります。こんな非常時にのんきな気持ちにさせてくれる子ども達に感謝です。