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身辺自立

先日の職員勉強会でも話したのですが、昨年度の授業で、幼稚園と保育園の実習を終えてすぐの学生に、それぞれの園に通う子ども達を比べて違いがあるかを尋ねました。

 グループ討議をしてその後に発表してもらったのですが、幼稚園の子ども達の方が、保育園の子ども達よりも身の回りのことが自分でできると言う意見が出ました。

 保育園は、長い期間、長い時間園で生活します。同じ年齢で比べると、保育園の子ども達の方が身辺自立ができていると思っていたので、その意見を聞いてとても驚きました。

 「保育園は、小さい頃から通っている子が多いから、自分のことは自分でできると思うんだけど」と言うと、「なるほど〜」と言う声が上がったものの、でもやっぱり「幼稚園の子の方が自分でしてたし、しっかりしてた」と何人かの学生が話していました。

 そんな意見が出るとは思わなかったので、驚くとともになぜだろうと考えました。

 私の推測では、学生のお姉さん先生が来ると、嬉しくて、甘えたくて、できるのに、「して」「できない」と言うのではないかと思いました。

 大人の手が限られている集団の場では、「自分のことは自分でしなさい」「この前できたんだから、自分でできるでしょ。」と自立を急がせてしまいます。

 子どもができるのにできないと言った時、「じゃあ、今日はお手伝いするね」「ここまでは自分でやってくれる?ここからはそばで見ているからね」と、甘えたい心を満たす大人の関わりが、長時間過ごす保育園だからこそ、もっと必要なのではないでしょうか。

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