年長児の知恵
- 大瀧智子
- Jun 3, 2020
- 2 min read
りんご組(3・4・5歳児)の給食は、みんな一斉に食べるわけではありません。遊びに区切りをつけ、食べたい子から好きな席に座って食べるので、先生達が給食の準備を始めると、椅子に座っている子もいれば、まだ遊んでいる子もいます。
給食時間、りんご組の保育室を覗くと、食べたいのに席が空いていなくて、ちょっと不満そうなKくんの姿が目に入りました。「パズルをしようか?」と声を掛けると、「うん!」と気持ちを切り替えて恐竜のパズルを持ってきました。
机の上にはバラバラにしたパズル。そして、パズルの土台を壁に立てかけてパズルを始めました。それじゃパズルはできないんじゃないの?と思いながら見ていると、立てかけたパズルの土台にパズルをはめ込み始めました。
下の方のパズルをはめ、・・・そして上の方にパズルをはめるとやっぱりするりと滑り落ちてしまいます。「机に置いた方がしやすいよ。」と言おうとした時、後ろで給食を食べていた5歳児のRちゃんが、「下の方から上の方にしていくとできるよ。」と教えてくれました。
なるほど・・・。下のパズルから上のパズルへとはめていくと、パズルはしっかりはまります。こんなパズルのやり方は初めて見ました。机の上に置けば簡単にできるものを、わざわざこんな難しいことを考えだすなんて、さすが子ども達です。
Kくんは、パズルがひとつはまると、私ではなくて、年長組のRちゃんとSくんの方を見て、「ほら、できたよ!」と確認していました。年長組の子ども達への憧れの気持ちが育っているのですね。
恐竜のパズルは少し難しくて、どうしようかな~と思っていたら、食べ終わった年長組のSくんが手伝ってくれました。それがKくんにはとっても嬉しいようでした。Kくんが年長組になった時は、今日のRちゃんやSくんのことを思い出して、年下の子に優しく教えてくれると思います。
Recent Posts
See Allりんご2組(4歳児)、3組(5歳児)の女の子達の仲が深まって来たようで、保育園とは違う場所でも一緒に遊びたいようです。 近くに海に囲まれた小戸公園があるのですが、そこで待ち合わせて遊ぼうと約束をしているようです。遊びたい気持ちはいっぱいなのですが、日にちや時間がお家の方に伝...
離乳食の目的は、母乳やミルクでは足りない栄養を補い、それ以外の味に慣れ、少しずつ食べられるものを増やし、発達に応じて、徐々に噛む、飲み込むなどができるようにすることです。何よりも、赤ちゃんが食べる喜びを感じ、自分で食べようとする気持ちを育んでいくことが大切だと思います。...
少し前、今年4月に開園された保育園の主任の先生が、りんごの花保育園に見学に来られました。『担当制』について学びたいということだったので、ベテランのS先生に説明をしてもらいながら、一日じっくり未満児クラスの保育を見てもらいました。...