top of page

30年遅れの保育

 福岡市保育協会で研修部員をして3年目になります。忙しいのですが、とても勉強になっています。研修だけでなく、様々な園長先生方と情報交換できるのも、いいところです。


 今年度に知り合った園長先生は、東京から単身赴任で福岡市の保育園の園長先生をされています。女性の単身赴任なんて、社会の進化を感じられて嬉しいのですが、その園長先生とのお話はとても勉強になります。


 東京では、保育界の著名な大学等の先生方の講義を普通に受けることができるそうです。時々東京に行って受講しているお話を聞いて羨ましく思いました。私も、福岡県の研修部員をしていた頃は著名な先生方のお話を聞く機会が時々あったのですが、コロナ禍もあって、今ではほとんど聞くことができません。


 その園長先生は、東京から福岡に転勤になった時に「福岡の保育は30年遅れているから、がんばって変えて来い!」と送り出されたそうです。実際に福岡に来てみると、本当に遅れていてびっくりしたと話されていました。未だに行事中心の園が多いですよね?それって誰のためですか?と言われて、ちょっとドッキリ。


 赴任先の園の先生が、給食を出すときに、果物を後に出していたので「なんで後に出すの?」と訊いたら「デザートを先に食べたら、お腹いっぱいになるから」という答えが返って来たので「『なんで?一緒に出して』と言ったんですよ」と言われる話を聞いて、私も20年位前に同じことを勤めていた先生達に言ったことを思い出しました。


 子どもたちへのかかわりも気になるそうで、「先生、子どもの肩を押さないで」と言ったら「押してないですよ」と言われたので、「今、押してたよ」と言ったけど、当の先生は無意識にしているので言われても響かなかったそうです。「そんな先生は、みんな辞めていったけど・・・」


 「子どもを注意するときに、指をクロスさせて『×』と言う先生がいたから『×だけ言っても、何が×か伝わらないと思うよ』と注意したけど、全然変わらなった…今もどこかの保育園で××って言っていると思う」と話されていました。


 福岡の保育は30年も遅れている・・・もしかするとそうなのかもしれないと思うと、焦って来ました。「子どもの主体性を尊重し、自分で考えて行動できる子どもを育てる」ことがりんごの花保育園の保育目標です。子どもたちの将来のために大事な力だと思っています。間違ってはいないと思います。その目標達成のために、日々の努力とさらなる保育内容の向上を目指したいと思います。

Comments


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page