小1の壁

 もうすぐりんご3組(年長児)の子ども達は卒園して、小学校に入学します。りんごの花保育園で3年間保育を受けた子どもたちなので、自分の良いところがしっかりわかっています。みんなバラバラの小学校に入学しますが、きっと大丈夫です。


 小1の壁・・・とよく言われますが、保育園・幼稚園と小学校では、集団の規模や構造、学習方法、時間割など大きく違うので、慣れにくい子ども達がいます。平成元年に、保育所保育指針・幼稚園教育要領が改訂され、子どもが遊びを通して環境に働きかけ、環境との相互作用で学びを深めていくことが幼児教育の基礎であるという指針が出されました。当時、子どもを自由に遊ばせ、保育者は手を出してはいけないというような解釈も生まれ、現場に混乱が起きたことを思い出します。


 その後起きた小1プロブレムと呼ばれる、子ども達が離席する、話を聞けないなどの原因が、幼稚園・保育園の自由保育の責任にあるように言われました。保幼小(保育園・幼稚園・小学校)の連携が強化され、互いの理解が進み、そんなことを言う小学校の先生もいなくなりましたが、責任のなすり合いは、子どもにとって本当に迷惑なことです。


 就学が子どもにとって大きな変化であることは間違いありません。子どもの周りにいる大人(保護者・小学校の先生・保育者)がそれぞれの場で子どもが何を学んでいるか、これから何をどんな方法で学んでいくかを共通理解して、壁を取り除く努力が必要です。


 とはいうものの、コロナウイルス感染拡大防止のために、保幼小連携会議も、電話で話すだけになっています。小学校入学児童の保護者説明会もほとんどが中止になって、子ども達だけでなく、保護者の方も不安を感じられているでしょう。


 コロナ対策のためと言われると、もう何も言えなくなってしまいます。小学校の話が聞きたい、子ども達のことについて話したいと思っても、どこか諦めてしまっているような感じです。入学すればなんとかなる・・・そんな風にも思ってしまいます。


 子ども達のことを小学校の先生に伝えたいと思っても、電話ではなかなか伝わりません。顔が見えないと、伝わっている、伝わってきたという実感が持てないですね。一人一人の子ども達の状況をどうにか伝えても、保育園で何をどう学んだかについては、全く伝えられないのが現実です。


 昨年の子ども達も、今年の子ども達もコロナの猛威の前に、たくさんの「仕方ない」で済ませられています。昨年はコロナウイルスについて未知だったので仕方なかったのかもしれませんが、1年経てばわかっていることもたくさんあります。もう少し前に進んでもいいのではないでしょうか。


 コロナウイルスに翻弄された1年3ヶ月ですが、保育園では、楽しい毎日を過ごすことができたと思います。子ども達はちゃんとわかっているので、コロナだからね・・・という言葉はあまり使わないようにしてきました。それでも、コロナのために諦めたことがたくさんあるので、せめて最後の保護者の方と一緒のお別れ遠足は実行することにしました。


 3月の土曜日に、公共の交通機関を使わずに、自転車でも行くことができ、青空の下で楽しめる小戸公園に行きます。晴れますように。

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