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感触遊び

 「おもしろい活動をしているから見に来てください」と0歳児の担任の先生たちが呼んでくれたので、急いで見に行きました。0歳児の集中時間は短いので、終わってしまっては大変です。


 0歳児の保育室に行くと、机の上に水で溶かした片栗粉が広がり、赤ちゃんたちが不思議そうに触っていました。おっかなびっくり、興味津々の顔は真剣です。先生たちが、「おもしろいね~!」「ほら、不思議~」と指先で広げると、子どもたちもつられるように触っていました。


 水で溶いた片栗粉を丸めて手のひらに乗せると、じわ~っと溶けていきます。その溶け方を表現する方法が見つからないくらい、不思議な感じです。私も思わず触ってみると、何とも言えない気持ちになりました。お料理で使うことはよくありますが、粘土として触ると新鮮な感触です。


 おもしろい感触に、ついTちゃんの小さなかわいい手の甲に丸めた片栗粉を乗せると、ふわ~っと溶け始め、驚いたTちゃんは泣き出してしまいました。担任の先生だったら大丈夫ですが、私にされるのは嫌だったようです。ごめんなさい。


 初めは粉のまま感触を楽しみ、その後水で溶かして違った感触を楽しんだようです。前回の職員勉強会で0歳児クラスは、油粘土に触った時のことを記録にとり、発表してくれました。油粘土は固いので、赤ちゃんの力で触ってもへこまなかったのですが、その感覚がおもしろいと思ったようで、触ったりちぎったりしたそうです。


 りんごの花保育園の今年度のテーマは、『考えよう~知ることは楽しい、わかることはおもしろい』です。0歳児クラスでも、テーマを意識して様々な活動に取り組んでいます。0歳児は感じることが大事なので、これからも感触遊びをたくさん取り入れていきたいと話してくれました。


 初めての感触は、楽しいよりもちょっと怖いのかもしれません。でも、赤ちゃん(人間)は一度経験すれば、イメージや予測をもつことができるので、次第に楽しめるようになっていきます。赤ちゃんだからではなく、赤ちゃんだからこそいろいろな活動にチャレンジしてほしいと思います。これからの活動が楽しみです。


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