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種を蒔く

 昨日、4歳児のAちゃんが「園長先生、牛は、みんなオレンジに見えるんだよ。知ってた?馬は、真ん中が黒くなってるんだって」と言われ、どういう意味かわからず「えっ?」と、戸惑っていると「こっちに来て」と階段に貼ってあるドキュメンテーション(写真)まで連れて行ってくれました。ドキュメンテーションには、動物たちがこの世界をどんな風に見ているか写真と説明が書いてありました。


 先日の『キラキラデー』で、『生き物グループ』は、動物はどんな見え方をしているのかを動画や図鑑を見ながら調べたようです。何人かの子ども達がとても興味を示し、おもしろがっていたそうです。子ども達の中には、動物の立場になって見ていること自体を理解できなかった子もいたそうですが、3歳児から5歳児までが一緒で、理解の程度や興味の範囲もそれぞれなので、それは仕方ないですね。


 Aちゃんは、『生き物グループ』ではないそうですが、新しい発見にワクワクしたようです。新しいことに出会い、それをインプットして、誰か(私)にアウトプットしたということは、学習が成立したということになりますね。子どもたちの記憶力は失われるのも早いですが、繰り返し刺激を受けたり、自分なりに表現すると、確実な知識(わかった!)になります。


 『キラキラデー』では、それぞれ担当の先生たちが、子どもたちの話を聞きながら、子どもたちの思いや願いが実現できるような活動を続けています。3歳児から5歳児と年齢に差があるので、興味が続かなかったり、脱線することも屡々ですが、軌道修正をしながらテーマに沿った活動が続いています。


 まだ文字を書いたり、読んだりすることができない子どもたちに、活動を通して『知ることは楽しい、わかることはおもしろい(今年度のりんごの花保育園の保育目標です)』ことを伝えるのはなかなか難しいです。それでも、活動を続けていくうちに、子どもたちの目がキラキラ輝く瞬間に出会えたり、ワクワクしている気持ちが伝わってきたり、もっと知りたいと質問をしてくれることを楽しみに『キラキラデー』の活動を続けています。


 私たちは、たくさんのいろいろな種を蒔きながら、子どもたちの心の中でその種が芽を出し、大きく育っていく日を楽しみしています。それは私たちの仕事の醍醐味です。9月から運動会の練習が始まるので、しばらく『キラキラデー』はお休みですが、子どもたちの興味は続いていくので、一緒にわかった!おもしろい!を重ねていきたいと思います。

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