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ことば

 今日は言語発達学のオンライン研修を受けました。言語を持つのは、人間だけと思っていたのですが、シジュウカラ(鳥)は、15個の単語を使ったり、文章にしてコミュニケーションを取っているそうです。2年前の『サイエンスZERO』で動物行動学者の鈴木俊貴博士が実験を通して、それを証明したビデオを見て驚きました。


 鳥が言葉を操っているのですから、他の動物にもその可能性があると考える方が自然です。新しい発見がこれからも続くのでしょう。赤ちゃんは、胎内にいるときから母親の声に反応し、生後間もなく母国語とその他の言語を聞き分けています。その後の発達はめざましく、2年くらいで、日常語を使えるようになります。この2年間の脳の発達が著しいことは想像できますね。夜泣きや癇癪、ぐずりも脳が大量のエネルギーを消費しているからかもしれません。


 言葉は経験を共にする日常生活の中で一番獲得しやすいそうです。りんごの絵カードを見せて「りんご」と教えるよりも、一緒にりんごを食べて「りんご、おいしいね」と言う方が言葉の獲得につながるということです。子どもが言葉を獲得するとき、そこに生の人間がいることが一番重要だということを再確認できました。


 赤ちゃん言葉を否定する専門家や医師がいますが、ゆっくりとしたテンポ、高いピッチ、誇張したイントネーション、繰り返しなどの特徴がある赤ちゃん言葉には、言葉の発達を支える大切な役割があると言われたのも嬉しかったです。赤ちゃんに話しかけるとき、自然にそうなりますよね?


 ごっこ遊びも言葉の発達にはとても有効だそうです。子ども達のごっこ遊びを見ていると、お母さんの口真似?と思えるような言葉が出てきて時々癒されてます。言葉の獲得の仕組みについてはまだ解明されていないことがたくさんあるそうです。奥が深いですね。毎日、言葉を使ってコミュニケーションを取り、言葉を使って考えていますが、改めて言葉の役割について考える機会になりました。

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