悔しい

 毎週月曜日は、専任の体育講師の先生が来られて、りんご組(3・4・5歳児)で体育指導をしてくれます。子ども達は面白くて、楽しい体育講師のT先生が大好きです。


 10月の運動会までは、鉄棒、マット運動、跳び箱に取り組んでいて、T先生が子ども達のやる気を上手に引き出してくれるので、りんご3組(5歳児)の子どもたちの中には、跳び箱7段、8段に挑戦して跳べるようになった子もいます。


 体育教室が終わる頃に、5歳児のYちゃんと、Kちゃんが担任のM先生と一緒に事務所に入って来ました。Yちゃんは、泣いていて、Kちゃんも泣きそうな顔をしています。二人で喧嘩でもしたのかなと思って、「どうしたの?」と尋ねると、Yちゃんはなかなか答えてくれません。


 それでも、やっと小さな声で「○〇〇〇」と口が動くのが見えたので、再び尋ねると、M先生が「『悔しい』って言ってます。」と教えてくれました。いつもおっとりとしていて、穏やかなMちゃんがそんな言葉を言うと思わなかったので、「何で?」と聞いたところに、体育教室のT先生が事務所に入って来られました。


 「Yちゃん、鉄棒で逆上がりができなかったから悔しいって言ってます。」と担任のM先生が言うと、T先生は、「すごい。悔しいって思えることは大事なんだよ。悔しいって思うからこそ次はまた頑張ろうと思えるんだよ。そしたらきっと・・・」と力強く、優しく話してくれました。



 Yちゃんは、運動会では逆上がりができなかったのですが、最近になってできるようになりました。今日は、鉄棒を高く上げたので、難易度が格段に上がって、できたのは、2人だけだったそうです。


 昨年まで自信がなさそうで、お母さんのお仕事がお休みの時は一緒にお休みし、登園時泣いてお母さんと別れることも多かったYちゃんですが、今年は進んで手をあげたり、何に対してもとても積極的になりました。


 年長組になったら、きっと変わると思っていたのですが、想像以上の成長で驚いています。


 子ども達は、それぞれたくさんの力を持っていて、可能性のかたまりです。それを引き出すことができるのは、その力を信じる大人の子どもへの信頼感ではないでしょうか。

特集記事
最新記事
アーカイブ