人材
- 智子 大瀧
- Jun 11, 2024
- 2 min read
昨日の研修で講師の先生が、「福岡市の小学校には『(特別支援学級の)情緒クラス』が圧倒的に少ない」と話されていました。周りの市町村の小学校には、情緒クラスが70%のところもあるのに、福岡市には22%しかないそうです。校区内に情緒クラスがなければ、子どもたちは他の校区に通わないといけません。一人で通うことはできないので、保護者の方が送迎することになり、大きな負担となります。そのために、転居をされる方もいらっしゃるそうです。
以前のブログにも書きましたが、福岡市には放課後等デイサービスは344か所あるのに、児童発達支援事業所は31か所しかありません。発達障がいのお子さんを支援する場所がほとんどなく、困っている保護者の方やお子さんがたくさんいらっしゃるでしょう。
福岡市は子育て支援に力を入れていて、第2子の保育料無償化や『誰でも通園制度』では、国が月10時間の利用を上限としているのに、40時間と4倍ものサービスを始めようとしています。全国的に見て、画期的で素晴らしい子育て支援策があるのに、発達障がいのあるお子さんや保護者の方への支援が不足しているのは、とても残念なことです。
園長会では、他の園長先生方も、発達障がいがあるお子さんに適切な支援ができるように、専門的な知識がある保育士や児童指導員、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士などが保育所に来て指導をしてほしいと言われていました。ある園長先生は、福岡市では保育士資格を持っていなくても発達障がいがあるお子さんを支援することができるようになったことを憂いてありました。誰がどのように関わるかで、子どもの発達は大きく変わると思っているのは私だけではありませんでした。
保育士が不足しているので、資格がない人でもいいとなったのは仕方がないことかもしれませんが、適切な支援ができるとはとても思えません。どこの保育園にもサポートが必要なお子さんがたくさんいて、誰もがよい支援をしたいと願っています。専門性が高い人材とその育成が急務だと思います。
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