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熱中症

 九州北部では、去年より20日早く、統計を取り始めて最も早い梅雨明けとなりました。あまりにもあっけない梅雨明けだったので、気が抜けたような感じですが、雨の被害がなくてよかったです。その代わり、長い夏が始まります。今年も最高気温を更新し続けるかもしれません。暑さで人が亡くなることを実感しているので、気を引き締めなくてはと思います。    


 つぼみ組担任のS先生が、「この前りんご組(3・4・5歳児)に入った時、タイマーが鳴ったら、子ども達がすぐに『ゴクゴクタイムだ~!』と集まってきて、お茶を飲んでいるのに驚きました」と話してくれました。タイマーの音は小さいので、最初S先生はその音に気づかなかったそうです。


 年齢があまり変わらない(?)私も、小さい音に気づかないこともあるのですが、子ども達にはしっかり聞こえているのですね。羨ましい・・・。自分を中心に考えていると、知らず知らずのうちに音量が上がっているかもしれないので、気をつけます。


 最近の猛暑で、「熱中症」がいかに怖い疾病か思い知らされています。保護者の方から水筒のお茶の減り方が少ないと言われて、声を掛けても飲んでくれないと思っていたのですが、タイマーの音は効果的です。全員が気づいてお茶を飲んでいます。工夫次第で子どもの行動は変わりますね。


 「熱中症」は身近に起こる命に関わる疾病ですが、そう意識したのはごく最近です。私は高校生の頃テニス部だったのですが、真夏も1面しかないテニスコートを30人くらいの部員で取り囲んで、先輩がストロークをするのをずっと声を掛け続けながら球拾いをしていました。途中で水分を取るのは厳禁で、休憩時間に水分がやっととれ、生き返ったような気分を味わっていました。


 夏休みのある日、練習中に脳震盪を起こして、近くの病院に入院しました。頭を強く打ったので念のための検査入院でしたが、今考えると「熱中症」だったような気がします。そんなことがあったのに、水分補給の方法はその後何年も変わることはなかったようです。今考えると、本当に怖いと思います。昔の部活は、全てがこんな感じでしたが、だからこそ同じ部員同士の強い絆が生まれたのかもしれません。


 科学的、医学的根拠に基づいた行動をするのが当然の時代です。環境が変われば、今までのやり方を変えなくてはいけません。新しい知識と柔軟な対応が求められています。



 
 
 

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