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ワクチン

 いよいよ来月から日本でもワクチン接種が始まります。最近の報道番組は、変異ウイルスとワクチンのニュースでもちきりです。様々な情報が飛び交っているので、何を信じればいいのかわからなくなってしまいます。


 昨年12月、お茶の水女子大学名誉教授の榊原洋一先生が『ワクチンの安全性」というタイトルでブログを書かれていました。


 

 ワクチン接種によって起こる副作用を、「副反応」と呼んでいますが、現在世界中でその有効性と安全性が確認されて広く使われている麻疹・風疹混合ワクチンでは、37.5度から38.5度の発熱は7~10%、接種部位の腫脹は20%の割合で起こっています。命に関わったり、後遺症が残るような重篤な副反応は、平成21年から25年までの間に、重篤なアレルギー反応であるアナフィラキシー反応が25例、脳炎・脳症が15例報告されています。この間の接種総数は1600万件なので、その頻度は、40÷1600万で0.0000025%になります。


 このように稀に起こる重篤な副反応は、大勢の人がワクチンを受けて初めてわかるものです。現在認可された新型コロナウイルスワクチンは、すでに4万人くらいの人に治験として接種されており、重篤な副反応は報告されていませんが、例えば0.0000025%の確率で副反応が起こると仮定すると、40000×0.0000025=0.1となり、4万人に0.1人の出現率なので、治験で接種した人の10倍の人数に接種して初めて1人目の副反応が現れるということになります。


 現在の医学では、こうした稀で重篤な副反応を完全にゼロにすることはできません。麻疹・風疹混合ワクチンに見られる程度の重篤な副反応が起こるワクチンは安全性が高いワクチンとみなされるのです。


 稀に起こる副反応を恐れてワクチンをしない人がたくさん出てくると、パンデミックを終焉させるために必要な集団免疫を社会全体で成立させることが困難になります。感染性の強い麻疹、インフルエンザやポリオ、新型コロナウイルスに対するワクチン接種の意義は、接種を受けた人を感染から守るだけでなく、社会全体に感染が蔓延するパンデミックを防ぐ、あるいはそれを終焉させるためのものです。


 集団免疫の成立によって、ワクチンを接種できない子ども達を感染から守ることもできます。新型コロナウイルスのワクチンについても、集団免疫が成立すると言われている60%程度の人が接種によって免疫を持てば、未接種の人も守られます。


 今後、日本でワクチン接種が開始されるまでに、イギリスやアメリカでの先行ワクチン接種を通して、重篤な副反応についての確実なデータが出てくると思います。しかしそれは、「重篤な副反応ゼロ」ではなく、麻疹・風疹混合ワクチンで見られる程度の少なさで重篤な副反応が見られる可能性があること、さらにそれでもその程度なら「安全」とみなされるということなのです。


 4万人の治験で有効性と安全性が確認された現在わかっていることは、重篤な副反応は、1/40000(=0.000025%)よりは低いだろうということだけです。   (一部抜粋)



 

 榊原先生のワクチンのブログを読んで、私はアレルギーなどのリスクもないので、子ども達をコロナウイルスから守るために、この世界のコロナウイルスパンデミックを終わらせるために、進んでワクチンを受けようと思いました。


 副反応はゼロではありません。0.000025%に該当したらどうしようと心配される方もいらっしゃると思います。正しい情報をしっかり収集し、自分で判断しなくてはいけないということでしょうね。






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