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保育記録

 昨日の研修会では、少し年上の先生方と久しぶりに語り合うことができて楽しかったです。テーマは『ハラスメント』で、弁護士さんを招いての重たい研修だったのですが、30年以上のお付き合いをさせていただいている先生方と話すとホッとします。


 保育士不足や時代背景もあって、保育士の業務負担を減らすことが重要な課題で、福岡市でも保育記録の様式が大きく変わります。それを採用するかどうかは各園に任されていますが、これで保育の質が担保できるのか、子どもを見る目が育つのかは疑問です。


 ずっと現場で保育記録の書き方を研究して来られた大先輩たちは、これでいいのかと悩み、嘆いていらっしゃいました。私も現場の先生たちの忙しさはよくわかっているので、記録の簡素化は仕方ないと思いつつも、保育の専門性を積み重ねることができるだろうかと不安も感じています。


 今日は福岡市のさぽ~と保育の担当者の方が巡回訪問に来られましたが、ご自分も現場で長い間働いて来たので、記録を簡素化することについては葛藤があると話されていました。書くことで見る目が育ち、考えが整理でき、振り返ることができます。書くことは、子どもと向き合うだけでなく、自分自身と向き合うことでもあります。


 こういうのが古い考え方なのでしょうね。アプリを使った連絡帳の園も増えていますが、定型文があるので、時間短縮になり、深く考えなくてもよさそうです。りんごの花保育園の保育記録は手書きなので、読んでいる時にいつも書いている先生の顔や子ども達と関わっている姿が浮かんできます。これが手書きでなくなったら、私は読むことをやめてしまうと思います。古い考えですね。そう思いながら、もう少し古い考えを大事にしたいと思っています。

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