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HSC(敏感な子)

全国私立保育園連盟が毎月発行している保育通信に掲載されている乳幼児実践研究家の井桁容子先生のコラムをとても楽しみにしているのですが、今月はHSCの子どもについて書かれていました。HSC(Higthly Sensitive Child)は、とても敏感で繊細な気質を持った子と言われています。大人の場合は、HSPと言われ、私たちの周りにもたくさんいらっしゃると思います。


 警戒心や不安が強く、新しい環境になかなかなじめないお子さんが入園されると、そういう気質を持っているのかなと特に気をつけて関わるようにしています。HSCは、5人に1人いると言われていて、子育てをする中でも、些細なことで泣く、人見知りが激しい、新しい場所を嫌がるとことが多いので、育てにくいと感じるようです。


 大人は、「こんなことぐらいで・・・」「もっと社会に出たらいろんなことがあるから、耐性をつけなくちゃ」と強引に慣れさせようとしたり、イライラしてしまうこともあるかもしれませんが、敏感な気質を持っているお子さんには逆効果です。「大丈夫」と思えるようになるまで、時間をかけて温かく見守ることが必要です。


 感覚に対しても敏感さを持っていることがあります。臭い、音などを私たちと同じように感じていない可能性もあります。小さいと言葉で表現できないので、見るのを嫌がったり、その場所にいくことを嫌がったりすることもあるかもしれません。


 私の娘も、3歳頃、音に対してとても敏感でした。近所の友達が「遊ぼう」と元気な声で玄関に来て誘うと、耳を押さえて「怖い!」「いや!」「帰って!」と大泣きして、よく周りの人を驚かせました。成長してもその傾向は残っていて、弟は大きな音を立てないようにずっと気を遣っていました。今考えると感覚の敏感さがあったことがわかりますが、当時は気づかずに、そんな娘を嫌だなと思ったこともあります(ごめんね)。


 子どもが、自分と同じように見えたり、聞こえたり、感じたりしているかはわかりません。子ども自身の感じ方があり、それを表現できないからです。大人は、もっと子どもを丁寧に見て、その子の感じている不安の原因を探り、それが取り除かれるようにかかわることが必要なのだと思います。


 空気を読むことが大事だと言われている社会に生きていますが、空気を読みすぎて苦しんでいる人たちもたくさんいるのではないでしょうか。もっと、自由に生きられれるといいなと思います。

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