top of page

リスク管理

 ニュースについての話が続きますが、小学生で25Mを泳げない子が激増しているそうです。コロナ以降、小学校での水泳指導がなくなったり、学校のプールの老朽化で安全確保ができなくて、プール指導を取りやめている学校が増えているのが理由のようです。


 卒園児の保護者の方が、「うちの子の小学校は、近隣のスイミングスクールに年2回通って、それで水泳指導はおしまい。これでいいのかな~」と話されていました。ひと夏にプール指導が2回だけ!?それで泳げるようになるとはとても思えません。水に慣れることも難しいかもしれませんね。


 私が小学生の頃は、体育の授業は毎回のようにプール指導でした。6月から始まるので、寒い日や雨が降る日のプールは水がとても冷たくて嫌でした。水泳大会も行われていて、長距離を競ったり、タイムを競ったり、プール活動への関心はとても高かったことを思い出します。


 夏休みは、町内ごとにプールに入れる日があって、近所の友達と行くのは楽しみでした。たくさんの大人が見守っているわけではなかったのですが、事故が起こった記憶もありません。プール活動の賜物で、25M泳げるのは当然のことでした。


 先日、他の保育園の園長先生がお話されていたのですが、水遊びやプール遊びをしている保育園は全体の3分の1くらいになっているそうです。水遊びを一度もしない園もあるという話を聞いて驚きました。何年か前、幼稚園でプールを片付けている間に、園児が溺れて亡くなるという痛ましい事故が起こりました。その時から、プール遊びでは子どもの監視に専念する人を決めなくてはいけなくなっています。子どもは静かに溺れるので、溺れているのに気づかないこともあるようです。怖いです。


 りんごの誤飲があったから給食でりんごは出さない、散歩で車に轢かれるリスクがあるから散歩に行かない、溺れるかもしれないから水遊びはしない・・・子どもたちの行動はどんどん狭められています。りんごを食べなくてもいいのか?泳げなくてもいいのか?道路の歩き方を学ばなくてもいいのか?もちろん答えはNOですが、その選択をしなくてはいけないこともわかります。子どもたちの健やかな心身の成長とリスク管理、どちらも保障できるような方法はあるのでしょうか?


 
 
 

Comentários


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page