正しい方法は一つではない
- 智子 大瀧
- 13 minutes ago
- 2 min read
1週間くらい前に書いたBLW(赤ちゃん主導の離乳)のブログを読んでくださったはな組のTくんのお母さんが「私もBLWをしたんです。」と話しかけてくださいました。「離乳食の方法がよくわからなくて、悩んで、BLWを取り入れたら、すごくよく食べてくれて・・・」と仰っていました。
お昼時、給食室の方から「見て下さい!こんなにRくんが食べてくれたんですよ!すごいでしょ!それも自分から進んで口を開けて食べたんですよ」とS先生の弾んだ声が聞こえてきました。給食室の先生たちも、「すごい!本当にこんなに食べたんですね」と歓喜の声を上げていました。
9か月になるRくんは、離乳食を全然食べてくれず、おうちでも同じ状態で、お母さんもとても悩まれていました。離乳食に対して抵抗感が大きいので、一度やめてみましょう・・・と1週間ほどお休みしたのですが、効果は全然なかったそうです。
そんな時、M先生がBLW(赤ちゃん主導の離乳)があることを教えてくれたので、お母さんに相談して保育園でも取りくんだところ、「こんなに食べたんです!」という結果に結びついたというわけです。離乳食の進め方は、厚生労働省から出された2019年改訂版の『授乳・離乳の支援ガイド』に従って行うことが基本だと研修会で学んだので、それだけが正しいと思ってこれまで離乳食を進めて来ました。
でも、赤ちゃんはみんな同じではないので、ドロドロの食感や、食べさせられるのが嫌な赤ちゃんもいます。他の家族と一緒に食べたいのに、一人だけ違う時間に1対1で食べさせられるよりも、みんなと一緒に食べたいと思っている赤ちゃんだっているかもしれません。
BLWで離乳食を進めたTくんは、食べるのが好きな子に育ってくれたそうです。食卓の下は相当散らかるそうですが、そんなのは片づければいいことです。家族が揃って「おいしいね」と言いながら楽しい食事の時間にしたいと思えば、赤ちゃんだってその一員になれます。
正しい知識は科学的根拠があると思いますが、正しい方法は一つではないのかもしれません。安全に気をつけながら、一人ひとりの赤ちゃんに合った正しさを見つけていきたいと思います。
Commenti