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ピグマリオン効果

今日は、大川市の保育所・幼保連携型認定子ども園の研修会に幼児教育アドバイザーとして出席させて頂きました。午前10時に家を出て、帰って来たのは19時を過ぎていました。福岡県は広いですね。交通機関の乗り継ぎのロスが多かったので、知らないところに行く時には、もっと下調べをしておかなくてはと反省です。以前豊前市の保育園に伺った時も、JRが遅れて間に合わないんじゃないかとドキドキしたことを思い出しました。

 今年度から施行されている保育所保育指針・幼保連携型認定子ども園教育・保育要領に合わせた保育指導要録の書き方が求められているので、そのことについてお話をさせて頂きました。保育所児童保育要録も幼保連携型認定子ども園園児指導要録も、他の子と比べるのではなく、その子自身がどのように育ってきたかを、5領域のねらいから、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を活用して書き表します。

 子どもの育ちをマイナスイメージではなく、肯定的に捉えて伝えることが大切だと言われているのですが、教育心理学における心理的行動を実験したピグマリオン効果が思い当ります。

 ピグマリオン効果とは、クラスの中で任意に選んだ子ども達を数名挙げ、担当する教師に、「この子達は知的な能力が高いので、数ヶ月の間に成績が上がるだろう」と伝えます。結果、数ヶ月後に、任意で選んだ子ども達の成績が上がりました。これは、担当教師が、成績が上がるだろうと言われた子ども達に期待を込めて関わったことと、子ども達にも自分は期待されているということが伝わり、成績が上がったことに繋がったのだろうと報告されています。

 ピグマリオン効果について、批判はあるようですが、子どもを肯定的に見ることは重要だと思います。大人が子どもを肯定的に見るまなざしや願いは子どもに伝わります。子どもが自分の成長や向上を信じられるような温かい共感的な対応が求められているのでしょう。

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