育ち合い
今朝の園庭での出来事です。朝、3歳児のSちゃんとYくんが三輪車に乗って園庭を走り回っていました。ふとした瞬間、バランスを崩したYくんが三輪車ごと転んでしまいました。怪我をした様子は見えなかったので、そのまま見守っていました。
転んで倒れたYくんは、起き上がらずに、顔をしかめたまま。あっ、泣きそうと思った瞬間に、「すごいね、Yくんは。りんご1くみ(3歳児)になってから、転んでも泣かないもんね。」と声を掛けると、泣きだしたい思いをぐっと堪えたようです。
でも、倒れたままだったので、手を貸した方がいいかなと考えていると、Sちゃんがサッとやって来て、Yくんに手を差し出して、「だいじょうぶ?たすけてあげようか?」
Yくんは泣きだしそうな心に打ち勝ち、差し出されたSちゃんの手を握って立ち上がりました。その後は、何事もなかったようにふたりで三輪車に乗ってまた走り出しました。
すごいぞ!3歳児。生まれてたった3年ちょとしか経っていないのに、友達を助けることもできるし、友達の優しい気持ちがわかって涙を堪えることもできます。
りんごの花保育園では、3歳児になると、グレーのトレーナーと紺色の半ズボンの制服を着て毎日過ごしますが、制服を着た3歳児は急にお兄さん、お姉さんになります。1か月前の姿と今の姿・・・ほんの短い間に何が子どもをこんなに成長させるのでしょう?
子ども達の育ち合う姿に、人間っていいな、保育園っていいなと思いました。