〇〇ちゃん、遊ぼう

りんご2組(4歳児)、3組(5歳児)の女の子達の仲が深まって来たようで、保育園とは違う場所でも一緒に遊びたいようです。 近くに海に囲まれた小戸公園があるのですが、そこで待ち合わせて遊ぼうと約束をしているようです。遊びたい気持ちはいっぱいなのですが、日にちや時間がお家の方に伝わっていないようで、実現できないまま・・・。 お家の方も、「『子どもが〇〇ちゃんと約束しているから、小戸公園に行こう』って言うんですけど、いつ行けばいいかわからないんです」とお話しされていました。 子どもたちが、「お休みの日に小戸公園に行っても会えなかった」と話していたので、お手紙を書いてお母さんに渡したら?と提案しました。保育園と違う場所で遊ぶと、さらに仲良くなりそうなので、実現するといいなと思います。 私が、子どもの頃は、近所の友達が♪〇〇ちゃん、遊ぼう♪と、大きな声で誘いに来てくれました。そして、誘いに来てくれた友親と手を繋ぎ、次の友親の家に行って、♪〇〇ちゃん、遊ぼう♪と誘い、いつも暗くなるまで遊んでいました。 残念ながら、子どもだけで遊びに行くことができない社会になりました。交通事故や不審者など、心配の種は尽きません。それだけでなく、塾や習い事など、子ども達は忙しくなりました。「〇〇ちゃん、遊ぼう」ではなく、「遊べる?」「何日だったら、遊べる?」と友達の予定と自分の予定を調整して遊ぶ日を決めなくてはいけません。 物資が豊富で、衛生環境も行き届き、快適な生活になったはずですが、子どもの遊びがだんだん廃れていくのがかわいそうな気がします。

離乳食

離乳食の目的は、母乳やミルクでは足りない栄養を補い、それ以外の味に慣れ、少しずつ食べられるものを増やし、発達に応じて、徐々に噛む、飲み込むなどができるようにすることです。何よりも、赤ちゃんが食べる喜びを感じ、自分で食べようとする気持ちを育んでいくことが大切だと思います。 朝、つぼみ組(0歳児)のAちゃんのお母さんに、「『保育園の給食で提供する前に、おうちで牛乳や卵を食べさせてみて下さい。』と言われたのですが、いつ食べさせたらいいですか?」と訊ねられました。 保育園の子ども達は、朝早くから夕方遅くまで保育園にいるので、家庭で新しい食材を食べさせるのは難しいようです。保育園では、家庭で食べて大丈夫だったら、提供することになっているので、食べられる食材がなかなか広がらないこともあります。 一時期、アナフィラキシ―で命を失くしたお子さんのニュースが報道され、アレルギー対応についてはかなり神経質になっているのが現状です。アレルギー疾患のお子さんも増えているので、さらに対応に苦慮しています。 牛乳、卵などのアレルギーが心配な食品は、ご家庭で試されてから保育園で食べさせたいと思っていますが、アレルギーの心配がない食材については、もう少し柔軟に考えないといけないのではないかと思っています。 なるべく早い時期に様々な食材を食べた方が、赤ちゃんの抵抗感が少ないように感じます。食べるという行為は一生涯続きます。離乳食は、その後の食の好みや量などに影響することもあります。食べる意欲を大切に育みながら、様々な食材が食べられるように、一人一人のお子さんに合わせて対応していきたいと思います。

念ずれば・・・

少し前、今年4月に開園された保育園の主任の先生が、りんごの花保育園に見学に来られました。『担当制』について学びたいということだったので、ベテランのS先生に説明をしてもらいながら、一日じっくり未満児クラスの保育を見てもらいました。 子ども達はいつものように、集中して遊び、主体的に食事やトイレ(もちろん、誘っても「いや!」と言う子はいますが、それも大事なことです。)やお昼寝に向かったそうです。 子ども達が落ち着いていることや、自分から進んで動いていることに驚かれていたそうです(私も、初めて担当制を行っている保育園に見学に行った時は、子ども達の姿を見て驚きました)。 「先生達の声が聞こえないのがすごいですね。」と話されていたそうです。りんごの花保育園の先生達は、子ども達に大きな声で指示・命令をしません。子どもの主体性を尊重しているので、子ども達には問いかけます。「どうすればいいと思う?」「何をしたいの?」「どっちがいい?」 指示・命令をして子どもを動かそうとすれば、大きな声を出すか、低い(怖い)声を出さなくてはいけません。子どもの思いや気持ちを聞こうとするなら、大きな声を出す必要はありません。 これが日常なので、先生達の声があまり聞こえないことに気付きませんでした。よかったです。私が願っている保育に進むことができています。 開園して1年目は、毎日追われるように過ごしていました。何をどうすればいいのか、どこに向かっているのか考える時間さえなかったような気がします。 『念ずれば通ず』大事なことは、見失わずにいつも心の奥にしっかり持っていれば、思いや願いは叶うのですね。

より良く学ぶ

朝、昨日のブログを見てくれたM先生からラインが来ました。昨日の蛾は、チャドクガで、刺されると猛烈なかゆみがあるそうです。昨日、Yくんが期せずして逃してくれて本当に良かったです。知らないのは怖いですね。 ネットやラインはやっぱり便利です。いろいろな人と繋がることができて、 思いがけない情報をもらったり、懐かしい人の近況を知ることもできます。ルールを守って上手に使いたいですね。 以前、勤めていた保育園には、20㎝もあるムカデが頻繁に出没しました。見つけると、子ども達は大騒ぎ。保育園に入園したばかりの子は捕まえようとしますが、ムカデを知っている子から必死に止められます。経験は大事ですね。私たちは慣れているので、熱湯をかけてやっつけます(残酷ですが、これが安全な方法です)。 最近、りんごの花保育園の子ども達が園庭でよく見つけているのは、ヤスデ。ムカデとそっくりの無害の虫です。足がたくさんあるヤツデを手に乗せて、じっくり観察していますが、子ども達は、ムカデとヤスデの区別ができるのかちょっと心配です。 子ども達の虫ブームはまだまだ続きそうです。主体的に取り組むとより良く学ぶと言われているので、今関心を持っていることが、子ども達の発想で広がり、友達と考えを出し合いながら、もっと面白い活動になっていくことを楽しみにしています。

保育園の良いところ

朝、テラスの天井に黄色い蛾を見つけたりんご3組(5歳児)の子ども達に、何度も、「あの蛾を捕まえたいから、虫とり網をちょうだい。」と頼まれました。「蛾は毒があるのもいるから、大丈夫かどうか調べてからね。」と言うと、図鑑を持って来て調べ始めました。 「これじゃない」「ここが違う。」と図鑑と見比べながら、真剣に探していました。1冊目の図鑑では見つからず、別の図鑑を持って来て、みんなで頭を突き合わせて調べていました。 結局、図鑑に同じ蛾が見つからなくて、しびれを切らしたYくんが虫網で捕まえようとした瞬間に逃げてしまいました。とっても残念そうでしたが、良い時間を過ごしたと思います。 同じや違いに気づくことは、大事ですね。よく見なければわからないことです。みんなで同じものに関心を持つと、友達の意見を聞いて気づいたり、より深く考えようとします。 午後、事務所で仕事をしていると、りんご3組(5歳児)のKくん、Sくんと2組(4歳児)のKくんが、「園長先生、ちょっと2階に来てごらん。」と言いながら、入って来ました。 「何があるの?」「みんなで力を合わせてツミキザウルスを作ったんだよ。」見に行くと、『つみきでとんとん』の絵本そっくりのツミキザウルスが出来上がっていました。 2年前の生活発表会で、当時のりんご2組さんが、大型積み木を使ってツミキザウルスを作ったのですが、そのことを覚えていて、自分達も同じ年齢になり、表現できるようになったようです。あの時の3組さんと同じことができて、嬉しそうな子ども達を見ながら、憧れの対象がいることがどんなに大切なのか改めて感じました。 一緒に考え合う友達がいること、憧

表現する喜びを

子ども達が描いた家族の絵をウエストコートに展示しませんか?というお話を頂いたのは、4月の初め頃だったと思います。 コロナウイルス感染防止の自粛期間で、登園する子ども達も少なくてどうしようかと迷ったのですが、家族の方の絵を描くいい機会かとも思い、お願いすることにしました。 外出自粛期間を含んでいたので、展示期間を保護者の方にもお知らせせず、申し訳ありませんでした。 偶然、ウエストコートのサニーのところに展示してあった子ども達の絵を見つけた息子が、「りんごの子ども達の絵はおもしろい。いろいろな色を使ってるのもいいと思う。」と話していました。 以前、園舎2階に貼ってあったりんご1・2・3組の子ども達が描いた絵を見た娘も同じことを言っていました。「みんながそれぞれ好きなように描いているのがいいね。」 園舎の壁に飾ってある絵は、絵具だったり、色鉛筆だったり、クレヨンだったりそれぞれです。描いているものも、人間だったり、恐竜だったり、乗り物だったりそれぞれです。 子ども達一人一人の目に映ったものやイメージしたものは、それぞれ違うと思います。子ども達が感じたままに表現するのが大事です。技術を伝えるのではなく、描くことが楽しい、表現することがおもしろいという経験をたくさんしてほしいと思います。 子ども達の絵を見ると元気が出ますね。りんごの花保育園は、1階が0・1・2歳児の保育室、2階が3・4・5歳児の保育室なので、未満児クラスの保護者の方が2階に上がることはあまりないかもしれませんが、ぜひ見に行ってくださいね。子ども達の世界を感じることができて、温かい気持ちになります。 展示していた家族の絵が

少し難しいことに挑戦する

今日も暑かったですね。2歳児は、神社近くの原っぱに散歩に行きました。4人乗り散歩車に乗る子、自分で歩く子がいましたが、担任の先生の手作りのペットボトルを使ったかわいい虫取りバッグを手に握りしめて出発しました。 帰って来た時は、汗びっしょりでしたが、お散歩バッグの中にシロツメクサや赤ちゃんバッタ、コガネムシが入っていました。「楽しかった!」と子ども達の顔は満足そうでした。 2歳児の女の子が、なんの躊躇もなく、コガネムシをわしづかみする姿は、逞しいです。大人が、「キャー」「いやだ~」「気持ち悪い~」とか言うのはダメですね。触ったり、観察したりすることで、子ども達はたくさんの発見をします。 それにしてもこの暑さで、4人乗り散歩車を押した先生達は大変だったと思います。「暑かったでしょう?」と訊ねると、「暑かったです。でも、楽しかった~!」と笑顔で応えてくれる先生達はステキです。 汗をかいた後は、シャワーをしてさっぱりして昼食を食べました。暑くても、雨でも、先生達の工夫で気持ち良く過ごせますね。 昨日は、暑さの中、りんご3組(5歳児)は片道50分かけて、Kちゃんのおうちの前にある竹(七夕飾りに使います)を見に行きました。何度も水分補給をしながら、往復2時間近く歩いたようです。初めて見る竹の高さに圧倒されたようで、「どのくらい高かった?」と訊くと、「100キロ!」と言う答えが返ってきました。 今日は、グループホーム『さくらの家』を訪問し、自分達でつくった折り紙や絵をプレゼントしました。コロナウイルス感染防止のためずっと行けなかったので、子ども達の久しぶりの訪問をとても喜んでくださったそうで

不穏

昨日は、今年度最初の授業でした。やっと授業が始まったのですが、広い部屋にマスクを付けた学生が間隔を空けて決められた席に座っていました。最後列の学生とは随分距離があります。発言も私語もなく、消毒液が並ぶ教室・・・いつもと違う光景に戸惑いました。 マスクをしているので、発言を求めても声が聞こえず、一方的に話す授業になってしまいました。今の教育のキーワード、「主体的、対話的で深い学び」はいつできるようになるのでしょう。果たしてそんな日は来るのでしょうか。 学生の学びの質の低下は、保育園、幼稚園の保育の質の低下に繋がりかねません。6月に予定されていた施設実習も中止になったそうです。 今日、福岡市から保育園の実習受け入れについて、感染防止の対策を十分取った上で、実習をさせてほしいという通知が来ました。通常の学習も大切ですが、実習は学生の進路を考える大切な機会です。実習を断られたと言う話も聞きますが、ぜひ受け入れてほしいと思います。 最近は、毎日保育士斡旋のファックスが届き、派遣会社から頻繁に電話がかかって来ます。あまりにも数が多いので、今保育園で何が起きているのか不安になります。 保育士のストライキのニュースにも驚かされました。今まで通り保育園には委託費が支払われているのに、子どもが少なくて出勤しなかった分の休業補償が支払われないことで、保育士がストライキを起こしているそうです。 みんなで力を合わせて前を向こうとしているこの時期に、保育園で起こる不祥事には本当にがっかりさせられます。子どもが育つ場で、大人同志が対立する姿は絶対に見せたくないです。

温かい支え

現在、七夕に向けて、笹を探したり、笹飾りを作ったりしていますが、保護者の方に温かく支えてもらっていることを感じています。 りんご3組(5歳児)の子ども達に、笹を探していることを聞いた3組の保護者の方が、笹の写真を撮ってメールで送って下さったり、笹を持って来て下さいました。 Kちゃんのおうちのすぐそばに笹があると聞いたので、見に行きたいとお話しすると、お父さんが地図を持って来て下さいました。明日、りんご3組の子ども達は30分位かけて歩いて見に行く予定です(とても張り切っているらしいです)。 昨日のブログに玉川大学教授の大豆生田啓友先生が、保護者の方を巻き込むと保育が豊かになると言われていますが、今まさに実感しているところです。 今日の給食に出てきた美味しい桃は、りんご3組のYちゃんが持って来てくれました。たくさんの桃が届いたのを見たYちゃんが保育園に持って行きたいと言ってくれたそうです。 桃の甘い香りに癒されながら、心まで満たされました。先週は、手作りの夏みかんマーマレードを頂いたり、卒園児のKちゃんからお手紙を受け取りました。本当に心強いです。 たくさんの方のパワーをもらいながら、りんごの花保育園の保育は更に進化していきます。

私達の仕事

日々ブログを更新している理由の一つは、りんごの花保育園の保育の内容とその目的、子ども達がその活動を通して何を学んでいるか伝えたいからです。 先日ブログにも書いた玉川大学教授の大豆生田啓友先生が、『保育を見える化する』ことが大事だとよく言われます。保護者の方に子ども達がどんな活動をしているか、その活動を通して何を学んでいるのかを説明する・・・そのためには、写真を撮って、子ども達の表情や子ども同士が関わっている姿を見てもらい、何を学んでいるか理解してもらうことが大切です。 園の見学に来られた方に、りんごの花保育園では、「子ども達の主体性を尊重して、環境を整え、自分が好きな遊びを広げていくことを大切にしています。」とお話しても、あまり伝わりません。「体育教室、英語教室があります。」と話すと、安心したような顔をされます。 遊びが学びに繋がることは、保育の専門家でないとわからないのかもしれません。 大豆生田先生は、子どもの興味、関心に沿って、保育者が環境を用意し、子どもが自分の世界を広げていくことが教育だと言われますが、一般の方は、ただ遊んでいる、楽しんでいるだけのように思われるのでしょう。 子どもの興味、関心に沿って遊びを広げていくと、園の中でブームが起こって来るとも言われます。ブームが起こると、保護者の方も巻き込み、さらに保育が豊かになると言われますが、現在りんごの花保育園では虫ブームが起こっています。 はな組(1・2歳児)からりんご組(3・4・5歳児)まで虫に夢中です。保育室の中では、重たい図鑑を抱えて友達と一緒に虫調べをしています。小さい子ども達も図鑑を一生懸命見ています。 先日

興味・関心を深める

今日は土曜日。登園する子ども達が少なかったのですが、りんご2・3組(4・5歳児)の子ども達と一緒に、室見川河畔公園に散歩に行き、帰りにじょうもんさん市場に行って、夏の花の苗を買ってきました。 帰り道にミミズがいたのですが、初めて見る子もいて、「あれ何?」「ミミズだよ。ぶにょぶにょしてるでしょ。」「誰が食べるの?」「う~ん、鳥さんかな~。」ミミズを見たことがないことに驚きましたが、ミミズも貴重な虫になるのかもしれません。 子ども達の興味、関心はいろいろな事象に振り向けられます。それはとても短い瞬間だったり、あっという間に過ぎ去ってしまうこともあります。よく見る、よく聞く、よく考えるためには、やはり環境を準備して、子ども達の興味、関心を高め、問いかけることが大切だと思います。 現在、りんご3組(5歳児)は、七夕の笹飾りを探しています。おうちの方や、おじいちゃん、おばあちゃんに電話をかけて尋ねる子もいました。全員が同じように興味を持つわけではないのですが、一人の子の興味は少しずつ拡がっていきます。 5歳児のSくんは、七夕の笹について話を聞いたその日に、自分から糸島のおばあちゃんに電話して、笹のことを訊ねたそうです。おばあちゃんは、早速笹を切って下さり、お母さんはSくんと弟のTくんと一緒に笹を取りに行ってくださいました。 おばあちゃんの笹の話をする時のSくんは、とても生き生きしています。「みんなの前で、おばあちゃんが取ってくれた笹の写真を見ながらお話してくれる?」と聞くと、「うん!」と恥ずかしがり屋のSくんが大きくうなずいてくれました。 七夕の行事も、七夕飾りを作って、短冊に願い事を書

子どもを成長させる場所

今日も朝から雨・・・と思っていたのですが、意外にも雨が降らず園庭でたくさん遊ぶことができました。昨日からの雨で絶好の環境が整い、ぬかるんだ土で泥遊びが始まりました。自然はすごいです。人工では作れない絶妙な泥をつくりだしてくれます。 4歳児のMちゃんは、プリンカップにそのぬかるんだ土を入れて、ブヨブヨの感触を楽しみながら、「ほら、おいしいババロアができた。チョコレート味だよ。食べてみて。」と差し出してくれました。「おいしい!」と言うと、とっても嬉しそうに、「また作ってくるね!」と満面の笑顔でいそいそと次のデザートを作り始めました。 3歳の女の子達が顔を突き合わせて覗きこんでいるのは、アイスクリームの容器に入ったなめくじ・・・お母さんが見たら、「やめて!」と引いてしまいそうですが、子ども達は真剣に、シャベルの柄でなめくじの角をつっつき、角が引っ込む様子を観察していました。 こんな日は、みんな本当に夢中になって遊びます。朝から白いポロシャツは泥だらけになり、また先生たちがせっせと洗濯をしていました。 昨日の職員勉強会で、M先生が、自分達が小さい頃は自然の中で、友達と一緒に夢中になって遊んだけど、今はそんな場所も友達もなくなってかわいそう・・・そんな昔のように、異年齢の子ども達が関わって遊べる場所を実現しているのがりんごの花保育園じゃないかと思うと話してくれました(それも、安全に、適切な保育者の援助もあって)。 昔は自然がいっぱいの地域社会で、たくさん遊んで、たくさん学びました。わからないことは年上の子ども達が教えてくれ、困っていると、助けてくれました。そんな時代はもう戻って来ません。

『子どもの主体性を大切にする』

コロナウイルス感染防止対策のため、ずっと中止していた職員勉強会を4ヶ月ぶりに行いました。久しぶりに、みんなが揃い、充実した職員勉強会となりました。 実践報告の後、りんごの花保育園の保育方針である『子どもの主体性を大切にする』とはどういうことかについて、共通理解を深めるために、全国私立保育園連盟が発行している『保育通信』で、玉川大学教授の大豆生啓友先生(NHKすくすく子育てでもご活躍です)と全国私立保育園連盟理事の方が対談されている『子どもの主体性を大切にする保育』を読んで感じたことをそれぞれ話してもらいました。 子どもがしたくないと言った時に、子どもの主体性を大切にするなら、どのような対応をすればいいか悩むという発言がありました。 子どもの主体性を大切にするために、「しなくていいよ」と言えばいいのでしょうか?できれば、子どもが自分からやってみようと思うまで待ってあげたいと思います。 「しなくていいよ。」ではなく、「したくないんだね。したくない気持ちはわかったよ。」と子どもの気持ちを受け止めたうえで、「次はやれるといいね。」「できるようになると楽しいよ。」「こうやってするとできるよ。」と、大人の願いを伝えていくことが子どもの主体性を大切にし、主体としての子どもを育てることに繋がると思います。 『子どもの主体性を大切にする』ことについて、一人一人の先生が思っていることや悩みを語ってくれましたが、想像していたよりも、みんなが同じように捉えていることにちょっとびっくりしました。 抽象的で分かりにくい言葉であり、様々な捉え方があると思っていたのですが、みんなの考え方に大きな違いがないこと

同志

久しぶりに以前勤めていた保育園の先生方からお手紙が届きました。見慣れた文体に温かい人柄が滲み出ていて、懐かしく思い出しました。たった3年前なのに、遠い昔のことのようです。 園舎を建て替える時に、私が大好きだった古い園舎や大きな桜の木、保護者の方と一緒に作ったビオトープも、たくさんの野菜を収穫した畑もなくなってしまいました。 私の記憶の中には、古い園舎の中でたくさんの子ども達と一緒に過ごした日々が楽しい思い出として残っています。季節や行事を楽しめる保育園に関われることは本当に幸せなことです。 お手紙の中に、園舎の建て替えで移植したりんごの樹に数輪花が咲いたと書いてありました。公立保育園を民間委託して大変だった時に、りんごの実が実るまで頑張ろうと誓って植えたりんごの樹です。立替えの時に、保護者の方が、移植して下さったことを聞いて感謝の気持ちでいっぱいになりました。 ~これまで経験したことがないコロナウイルス対応で、何をどうすることが正しいのか判断に迷う日々ですが、迷った時は、『子ども達のことを第一に考えて』と思うようにしています。行事も全て中止ではなく、少しでも違う形で実現させてあげたい~と今の思いが綴られていました。 11年近く園長と主任として一緒に働いてきましたが、同じ思いを持ってこの仕事に携わっている同志がいてくれることを心強く思います。いつも、どんな時も、判断基準は、『子ども達のために』ですね。

朝から勢いよくりんご2組・3組(4・5歳児)の子ども達が、それぞれピーマンとなすを握りしめて事務室に入って来ました。2階の園庭で育てた野菜です。 「ほら、いい匂いがする。」とピーマンを嗅ぐ子、「これは何も匂いがしないよ。」となすを持っている子が言えば、みんなで回してピーマンの匂いをかぎ、「いい匂い」と口々に話していました。 収穫したての野菜は、給食のみそ汁の具となり、いつも野菜が食べれない子も食べてくれたと給食の先生も喜んでいました。ピーマンやナスは子ども達の苦手な食材です。頻繁に給食に出てきますが、見ただけで食べない子もいます。乳幼児期は味覚が敏感なので、無理やり食べさせたりせずに、苦手な野菜が少しずつでも食べれるように工夫していきたいと思います。 給食後、りんご2組・3組の子ども達は、散歩バッグ(ジブロックにひもを付けたもの)を肩に下げて室見川に散歩に行きました。暑かったのですが、バッタやだんごむしを見つけたり、散歩マップに見つけたものの色を塗ったりして大満足だったようです。目的を持って散歩に行くのもいいですね。 夕方、園庭にいると、りんご3組のYくんに頼まれました。「園長先生、ここに畑を作ってよ。」「みんなが遊べなくなるから、ここには作れないよ。」「じゃあ、2階に作って!」「体育教室とかできなくなるから、できないと思う。なんでそんなに畑を作りたいの?」「だって、芋虫を見つけたいから。」 以前、「芋虫はどこにいるの?」と訊かれて、「キャベツ畑にいるよ。」と答えたことを覚えていたのでしょう。 保育園の中に畑を作ることはできないのですが、どこか近くに畑を借りられるといいのですが

丁寧な保育

コロナウイルス感染防止のため、緊急事態宣言が出され、そして解除されて1か月が経とうとしています。やはり依然の生活は戻って来ません。最近は、新しい生活様式を・・・と言われますが、それを取り入れると明るい未来が待っているのでしょうか。 コロナウイルス感染が一段落しているように見えますが、生活はどうですか。前の生活に戻っていますか?戻りつつありますか? 全国の私立保育園が加盟している全国私立保育所連盟が毎月発行している6月の保育通信に掲載された井桁容子先生のコラムを見て、保育園の役割、保育士の役割について考えさせられました。 一見、前と変わらない生活を送っているように見えても、収入が減り生活が逼迫している人、仕事を無くした人、家族関係が悪くなった人が周りにいるかもしれません。保育園には、子どもと保護者を丸ごと受け止め、温かく支えることが求められています・・・。 本当にそうですね。これだけの大惨事が起こり、いつ終わるともしれないのですから、今後周りに大変な状況に追い込まれる人が出てくるかもしれません。保育園には、保育士には、今までよりも更に、優しさや思いやりの気持ちをもち、子どもとその家庭を温かく支えることが求められています。 同じコラムの中で、こんなことも書いてありました。ある園の主任の先生に、近況を聞くと、「こんな状況の時こそ保育の質が見えてくるのですね。日頃、子どもが多くて大変で丁寧な保育ができない、環境のせいで指示的な保育になってしまうのは仕方がないと言っていた保育者が、コロナウイルス感染対策で子どもが激減している中で保育をしても同じだった。」と話されていたそうです。 子どもの

年長児の成長

夏を前に、年長児の姿が生き生きしています。自分で考えたり、友達と一緒に考えて行動する喜びを感じているようです。一人一人の子どもが、自信をつけていることがわかります。 7月の七夕に向けて、活動が進んでいます。七夕の笹飾りで使う笹をどうやって調達するか・・・・昨年の年長児は、先生達に訊ねて回り、給食室のE先生のお父さんが、仕事で能古島に行っていて、そこに笹があることを知り、採って来てくれるようにお願いしました。 今年の年長児は、昨年のことを覚えていて、E先生のお父さんに頼みたいと思ったようですが、残念ながらE先生が3月で退職してしまったので、次のことを考えなくてはいけなくなりました。 「どうする?」「〇〇で見た気がする」「お父さんに訊いてみる」「おばあちゃんだったら知っているかも」「笹の葉、自分達で作ろうか?」 いろいろな意見が出ています。お迎えに来られたおうちの方に早速訊ねたり、おじいちゃんのおうちに電話をする子もいました。 今は、園芸店でも笹は売っているのですが、子ども達に笹がどんなところでどのように育っているのか興味を持ってほしいと思っています。そして、調べたこと、わかったことを年下の子ども達に、自分の言葉で伝えてほしいと思っています。 ひとつの目標に向かって、みんなで考えたり、調べたり、協力して役割分担をすること、そして自分達が考えたことを人に伝えること・・・これからの学びに役立つはずです。 今年はどんな七夕になるでしょうか。年長児の成長と共に楽しみです。

雨も悪くない

梅雨に入り、雨が降る日が増えるのがとても憂鬱です。駐車場からりんごの花保育園まで少し距離があるので、申し訳ない気持ちになります。 先週木曜日、朝からひどく雨が降りました。嫌だなと思いながら、保育園に行くと、靴箱にはズラリと色とりどりの可愛い長靴が並んでいて、少し癒されました。 長靴を履いて、傘を挿して、お母さん達が止めるのも聞かずに水溜りに入って行く子ども達の姿を想像して、一人でニヤニヤしました。大きくなって、保育園時代を振り返った時、きっとこんな雨の日の登降園の時間を懐かしく思い出してくれるでしょう。 昨日は、朝から降っていた雨が止み、夕方の園庭は子ども達にとって絶好の遊び場になりました。夕方は、早く帰りたいと思ってある保護者の方が多いので、着替えに時間がかかる水遊びや泥遊びをしないよう約束をしています。 雨上がりは、ちょうどいい具合に砂が湿っていて、夢中になってお団子や砂遊びを楽しんでいました。2歳児も、すり鉢とすりこぎを上手に使って、プランターの花を摘んで来て、色水遊びをしていました。 梅雨は嫌いですが、雨上がりに植物が生き返ったようにみるみると成長していく姿を見るのは好きです。元気をもらいます。4月後半くらいにりんご組(3・4・5歳児)の子ども達が植えた野菜も、1ヶ月半くらいでもう収穫できました。 子ども達みんなが生き生きと遊ぶ園庭を見ながら、雨も悪くないと思いました。

保育は深い

りんごの花保育園は、子どもの主体性を尊重して、自分で考えて行動する子を育てたいと思っています。 子どもの主体性を尊重するとはどういうことでしょうか。常に自分に問いかけています。 主体性を尊重するとは、子どもの存在そのものを丸ごと受け止め、その思いに寄り添うことではないかと思います。そう思いながらも、実際に子どもと関わる時、対応に迷うことがあります。 先日、2歳児の先生から訊ねられました。「お昼寝の後、起きている子ども達に、自分のシーツとタオルケットを畳むように声を掛け、一緒に畳み方を練習しているんですが、したくないという子はさせない方がいいですか?」 「園の保育方針に沿って考えたらいいんじゃない?」と答えると、「あ、そうなんです。園の方針に沿って考えると、したくないって言うなら、それを尊重した方がいいと思うと言う先生もいて、わからなくなるんです・・・。」 なるほど。主体性を尊重するということは、捉え方、対応の仕方が人それぞれ違うことも出てくるのですね。子どもが自分でしたくないと言うのだからそれを尊重した方がいい。自分からしたいという気持ちが出てくるまで待つ方がいいという考え方もあるのでしょう。 主体性を尊重して、自分で考えて行動する子を育てるには、養護と教育の両面からの保育者の関わりが必要ではないかと思います。 したくない、できないからやりたくないという気持ちを受け止めつつ、「こうしたらできるようになるよ。」と教えることで、自分でやってみようと言う気持ちが出てきます。挑戦してできるようになると、子どもは自信を持ち、次の意欲が育ちます。 子ども達と日々向き合いながら、より良い子

怖いけど魅力的な絵本

りんごの花保育園に絵本コーナーができました。図書委員の先生たちが、廊下の一角に作ってくれた小さな絵本コーナーです。以前勤めていた保育園には、公立から民間委託された時に譲り受けたたくさんの絵本と紙芝居があり、長い歴史を感じました。 りんごの花保育園は、開園してまだ3年目ですが、先生たちが買って来てくれた絵本やバザー等の掘り出し物で見つけてきてくれた絵本など、数は少ないのですが、1冊1冊に思い入れがある絵本ばかりです。 以前もブログに書いたと思いますが、私も二人の子どもが小さいころ、寝る前に毎日3冊絵本を読んでいました。朝早くから夜遅くまで仕事をしていてほとんど一緒にいられなかったので、罪滅ぼしのような気持だったのかもしれません。おかげで、二人とも本が大好きになってくれました。 お迎えに来られた後に、絵本コーナーに寄って帰る子が増えたので、おうちの方は時間を取られてちょっと困ってあるかもしれませんが、ぜひ親子でその時間も楽しんでほしいと思います。 先日、絵本が大好きな2歳児のMちゃんの手には、『めっきらもっきらどおんどん』の絵本が握られていました。この不思議なフレーズと、怖くて可愛い妖怪が子ども達には大人気です。怖い妖怪が、主人公の子どもに「遊んでほしい」と泣くところが、なんとも嬉しく心地よいのでしょう。 そういえば、『かいじゅうたちのいるところ』も、怖い怪獣たちが、主人公の男の子がおうちに帰るというと「おねがい、行かないで」と大泣きします。怖いけど、かわいい妖怪や怪獣・・・子どもの心をくすぐる絵本は、大人も楽しめると思いますよ。

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