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子育てに温かい支援を

先週、西区役所主催の児童虐待防止研修会に出席しました。今年4月から、児童虐待防止法が改正され、家庭内での親から子どもへの体罰が禁止されます。国が子どもを守るために、家庭の中にまで踏み込むこの改正は画期的です。

 それだけ児童虐待が子どもに与える影響が大きいからでしょう。ひきこもり、不登校、若年者の自殺・・・子どものころに一番大切にしてほしい人から受ける暴力や暴言、愛されなかったという思いは、ずっと後まで大きな影響を与え続けます。

 慣れない子育てで、自信をなくしたり、イライラしてしまうのは当然です。児童虐待防止法改正が改正されることで、子どもが大声で泣き続けると、虐待していると思われているのではないかと、近所の人の目が気になるのではないでしょうか。

 児童虐待防止法の改正は必要ですが、子育てを支える仕組みがもっと大切だと思います。叩かなくても、イライラしなくてもいい子育てができる具体的な方法を知る機会があったり、相談したい時にすぐに相談できる場所や人がいることが必要です。

 研修会では、「うちの子、何度言っても同じことをするんですよね。すぐに泣くし、馬鹿なんですよ」と話す母親に、子どもの年齢を尋ねると、11ヶ月という答えが返ってきて驚いたという話をされました。うそでしょ?と思うような話ですが、事実だそうです。

 人生で最初に抱っこした赤ちゃんが、自分の子どもという人が増えています。赤ちゃんを抱っこするどころか、ほとんど見たこともない人が親になっていく時代です。赤ちゃんの育ちに見通しが持てなくて不安になるのは当然だと思います。

 虐待をしたくてしている人はいません。虐待をしてしまう人にこそ、温かい支援が必要です。

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