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白字

 

 朝、園の前の道路で工事が始まったので、何事かと思っていたら、『歩行者注意・スピード落とせ』と白字で大きな文字が書かれました。開園からずっと横断歩道をつけてほしいとお願いしていたのですが、横断歩道を作るには横断するための待機場所が必要だそうで、それがないので横断歩道はできないと断られてしまいました。


 せめて、車の運転手にスピードを落とすよう促すために白字で書いてくれたのでしょう。なんの前触れもなく始まった工事に驚きながらも、良かったと思いました。これだけたくさんの人たちが出入りし、交通量も多いので、事故のリスクが高いことをずっと心配していました。これで車を運転する人たちがスピードを控え、注意してくれることを願います。


 でも・・・やはり子ども達の安全のために、横断歩道が欲しいです。片側通行にしてほしいです。歩道もほしいです。工事の様子をありがたく見ていたのですが、横断歩道の線を書いてほしいと思いました。


 最近、交通事故のニュースが多いですね。歩行者に車が突っ込んだというニュースを聞くと、ドキドキします。車は歩く凶器です。絶対的に強い存在です。その前では子どもの小さな身体と命は抵抗する術がありません。子どもには特別な配慮が必要です。


 先日テレビの報道番組で、アメリカ人のゲストの方が、「アメリカには、スクールバスで子どもが乗降する時は、同じ車線の車も対向車線の車も全て停止しなくてはいけないという条例がある州もある。日本はスクールゾーンでも横断歩道や歩道がなかったり、車が接触しそうなほどの距離で通行しているところがある。子どもを守るという意識がまだまだ希薄だ。」と話していました。


 日本社会は、弱者や子どもを守るという視点が弱いことを改めて感じます。既存の法整備では守れない命があるのですから、見直せばいいと思うのですが、なぜ変わらないのでしょう。行政等が本気になれば、一番大事な命を守れるはずです。


 それでも、園の前に注意喚起の白字が書かれたのは、本当に嬉しいことでした。もっと、さらに、子どもの命を守るために力を貸してください。


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