- May 11, 2021
苦境と人間の心
西区の園長会があり、4月にクラスターに認定された保育園の園長先生が、コロナウイルス感染症の対応がどれだけ大変だったかを話してくださいました。 最初は、保育士の方が体調不良で受診し、PCR検査を受けたところ陽性だったため、受け持ちクラスの園児や先生たちが全員PCR検査を受けたそうです。1回目のPCR検査の結果、2名の保育士と1名の園児の陽性反応が出たそうです。 PCR検査は、午前中受けても、結果が出るのが19時過ぎで、その後に全員の保護者の方にラインや電話で知らせなければいけないので、毎日帰宅は夜中になったということでした。 ポツポツ陽性者が出るので、何度もPCR検査を受けなくてはならず、「なんで何回も検査を受けなくてはいけないのか?」と言われる方もいらっしゃって、対応に苦慮されたようです。終息宣言が出されるまでに、2週間以上かかり、その間何度泣いたかわからないと話されていました。 陽性だった保育士の方も自責の念でずっと泣いていて・・・。どうしてでしょう?コロナウイルス感染症は感染症なのに、なんで病気になった人が責められなくてはいけないのでしょうか


- May 10, 2021
個人差
今日の給食のメニューは、白ごはん・清汁(白玉ふ・かまぼこ)・高野豆腐の八目煮・わかめのごま酢和えでした。いつも11時前に検食をするのですが、トレーに乗っているお皿を見ながら、「大丈夫かな~?」と心配になりました。 食べてみると、高野豆腐はほんのり甘く、優しい味付けです。濃い味付けが好きな私にはちょっと物足りない感じでしたが、子ども達にはこのくらいがいいんじゃないかと思いました。 食事を食べている子ども達を見に行くと、0歳児のMくんは、食べる意欲満々で、まだ下の歯が2本しか生えていないのに、もぐもぐしながら上手に8分粥を食べていました。 1・2歳児は、スプーンを使って上手に食べています。きっとおうちでは想像もできないくらい、みんなちゃんと座って落ち着いて食べています。集団の力はすごいですね。清汁に入っているたくさんのネギも自分ですくって食べていたので驚きました。 先日から気になっている3・4・5歳児の食べる量はどうだろう?と思って見に行くと、先生たちが話してくれたように、一人一人の量に差がありました。いっぱい食べる子は、お皿に山盛りで、お代わりまで
- May 9, 2021
正しく怖がる
福岡では、5月8日に新型コロナウイルス感染症の新規感染者が500人を超え、今週水曜日には緊急事態宣言が出されます。変異株のウイルスは、子どもや若者も感染しやすいという話を聞くことも増え、怖さを感じます。 全国私立保育園連盟の保育通信5月号で、お茶の水女子大学名誉教授の榊原洋一先生が『変異株、何が怖いのか?』というタイトルで書かれたものをご紹介します。 ウイルスの変異とは? ウイルスには細胞がなく、DNA(あるいはRNA)の周りをタンパク質や脂質の膜で包んだだけの単純な構造をしています。ウイルスは、感染した他の生物の細胞の中で増殖する時に、DNAあるいはRNAが裸の状態のままであるために、化学反応を起こして簡単に変化(変異)してしまいますが、その変異を修復する仕組みが未熟です。そのために、DNAやRNAの変異が約2週間に1回という高い頻度(人のDNAの変異頻度の100万倍)で起こっています。 変異が起こると、変異のためにウイルスの性質が変化しますが、変異の起こり方はランダムなので、感染力が弱まったり、なくなったりすることもあれば、逆に感染力が強くな
- May 8, 2021
研修会
全国的にコロナウイルス感染症が拡大し、福岡でも緊急事態宣言が発令されることになりました。昨年は、病気の正体がわからずにただ怯えていたことを思い出します。登園する子ども達も3分の1以下になり、全ての行事を中止にしました。今年も昨年のようになるのでしょうか? 毎月1回の職員勉強会も取り止め、様々な機関が主催していた研修会も中止になりました。たった1年前のことですが、ずいぶん昔のことのように感じます。1年以上、研修を受けることができず、保育者としてのモチベーションを保つのは難しいと感じています。研修がいかに大切か、それも対面での研修にどれだけ力づけられ、勉強をさせてもらっていたのかがわかりました。 短大の授業も5月はレポート課題になりました。5月末に教育実習があるので、それ以前の感染リスクを減らすために、対面授業をしないということのようです。いろいろ大変です。 今年度、福岡市保育協会の研修委員に立候補し、昨日は、5月末に開催される研修会の下見と打ち合わせに行きました。感染拡大防止のために、もしかするとオンラインでの研修になるかもしれないそうです。研修委
- May 7, 2021
食べる
昨日のブログ『残食』を読んで、りんご組(3・4・5歳児)の先生たちが、食事中の様子などを話に来てくれました。食べる子と食べない子の差が大きく、食べる子は何度もお代わりをしてたくさん食べているそうです。 少ししか食べない子もいるそうですが、今は完食する喜びを味わわせてあげたいので、その子が自分で言った量「少し」「ちょっとだけ」をついでいるということでした。最近は、年度変わりで忙しく(言い訳ですね)、給食を食べている様子を見に行っていなかったことを反省しました。 先生たちは、もっと作る量を少なくしてほしいそうですが、福岡市の共通献立なので決められた量を減らすわけにはいきません。基準献立・・・本当に正しいのかな?と思ったりもします。一人一人体格も違い、家庭で食べている量も違い、好みや食欲も違います。一律に満遍なく食べさせなくてはいけないのかな~?(心の中の呟きです) 今日は豆ごはんだったのですが、惨敗だったそうです。豆ごはんを美味しく感じるのは大人になってからかもしれません。豆を食べなければごはんは食べられそうな気がしますが、味に敏感な子ども達は、あの